「アさて、アさて、アさて、さて、さて、さて、さては南京玉すだれ」
誰もが耳にしたことのある南京玉すだれの口上。江戸時代から伝わる伝統芸能として愛され、現在では主に”おめでたい場”などで披露されることが多い。
都筑民家園で毎月1回、地道に南京玉すだれの普及に努めている団体がある。男女30人ほどで構成する「南京玉すだれ愛好会」だ。
代表で講師を務めるのは林正悟さん(47)。かつて、自分に芸がないことを憂い、職場の上司から一芸を預かった。「どこに行っても余興として成り立つ。覚えればみんなを笑顔にできる」とのめり込んだ。
会を発足したのは2003年。”無理なく、ゆるく”を信条に、楽しむことを優先させる。口上はオリジナルに仕立てた『東京タワー』や、『蕎麦屋の看板』『日本三景』など、9つほどのテーマを唄う。演者全員が何ともイキイキとした表情で声を張り上げる。
林さんは都筑を拠点に「これからも細く長く続けていけたらいいですね」と白い歯をこぼす。
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