2023年度に瀬谷高校と再編・統合される瀬谷西高校(小林幸宏校長)の2年生が地元企業などと連携して11月4日、海軍道路沿いなどに約2200本の花を植えた。植栽を通じて、区民の花や緑に対する関心を高めるとともに、学校からほど近い旧上瀬谷通信施設で2027年に開催予定の国際園芸博覧会への機運を高めたい考えだ。
”完校”に向けて地域貢献
「フラワーロードプロジェクト」と銘打たれた取り組み。最終学年の2年生(43期生)およそ300人に加えて、校内に分教室がある三ツ境養護学校の生徒、PTA、横浜FC、JA横浜、商店街、自治会など多方面の協力を得ながら実施。海軍道路の瀬谷中学校交差点付近から跡地の手前あたりまで約1・3Kmの道路沿いや、中屋敷地区センター近くなどにパンジーやビオラを植えた。
これに先駆けて、10月上旬には有志が瀬谷駅北口に里山ガーデンから譲り受けた植物で花壇を作り、今月1日には跡地に花畑を作る瀬谷区役所の事業にも参画して種まきを行った。また、生徒は瀬谷駅南口の商店街も訪問し、プロジェクトへの協力を呼びかけていた。
学びをレガシーに
同校では23年3月31日の”完校”に向けて今年度から、SDGs(持続可能な開発目標)に関する学習を2年生を中心に進めており、学びの成果を”瀬谷西のレガシー”として地域に継承していくことを目指している。フラワーロードプロジェクトもこの一環で、6月に鵠沼海岸で行ったビーチクリーンと並び、学年全員による全体事業と位置付けられている。加えて、生徒たちは福祉や食品ロス、動物愛護、資源循環などテーマごとのグループ学習や個別学習も進めてきた。
一連の取り組みの中心メンバーという青木日和(ひより)さん(2年)はフラワーロードプロジェクトについて、「まだ知らない人も多いSDGsを身近に感じてもらえる良い機会だと思います」とコメント。また、「『瀬谷西が取り組んだのだから自分たちもできる』って、周辺の小中学校や高校の人たちが考えてくれたら嬉しいです」とSDGsの広がりを期待する。
同じく中心メンバーの島村美宝利(みほり)さん(同)は園芸博について「上瀬谷が色々な花で鮮やかになるのが楽しみ。大人になってから戻ってくる良い機会ですね」と笑顔。また、「瀬谷区の人たちに『瀬谷西って良い高校だったね』と思ってもらえるよう頑張ります」と更なる活動に意欲を見せていた。
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