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公開日:2022.08.25
横浜・瀬谷地図くらぶ
地域の変遷辿る冊子発行
18年ぶりに「第2集」
地図から地域の歴史を調査しているグループ「横浜・瀬谷地図くらぶ」(田中常義会長)がこのほど、「地図で辿る瀬谷の移り変わり 第2集」を完成させた。第1集から約18年ぶりとなる冊子で、都市化や交通、教育などをテーマに近現代史を紐解いている。
近現代史を調査
1998年に発足した同会では主に近現代史に着目。田中会長によると、戦後の瀬谷は急速に都市化が進んだことから貴重な歴史資料や史跡が埋もれたり、失われているという。こうした状況を受けて、地域の生活や風土などを読み解ける「地図」を題材に調査・記録を続けている。
これまでに一連の活動成果を区民に伝えるため、「まちの事はじめ講座」と銘打った講演会や現地歩きなどを定期的に行ってきた。また、04年に「地図で辿る瀬谷の移り変わり 第1集」を発行。20年には「公開講座資料集 第1集」を刊行して区役所や図書館、区内小学校に配布するなど、調査結果の保存にも積極的に取り組む。
多角的に紐解く
約3年かけて編集された第2集は、「地形・地図から見た瀬谷のはじめ」「戦前・戦後の都市化」「交通網の変遷」「小・中・高・養護・私立学校の発足と戦時下における国民学校の分散授業」「民話と昔話のふるさとを探る」の5章構成。明治時代の土地利用や人口、上瀬谷にあった旧日本海軍施設について解説しているほか、南台や五貫目町の宅地開発、戦後に存在していた映画館「三ツ境すばる座」などにも触れている。
また、現在も主要道が交わる二ツ橋地区の交通網の変化、戦火を避けて行われた分散授業の様子、「東野の乳出神(でーがみ)さま」や「鎌取池」といった民話が伝わる場所の説明などもあり、多角的な内容だ。いずれも当時の地図や文書に基づいて、細かく描写されている。
A4判フルカラーで、194頁。同会では200部を作成し、今月中旬から区内小学校や図書館などに配布している。
文章は会員一人一人が執筆しており、「読みやすいように冊子としての統一感を出すことを心がけた」と編集の苦労を語る田中会長。「区民が瀬谷区の近現代史に関心を持つきっかけになれば」と期待を寄せている。冊子に関する問い合わせは田中会長【携帯電話】090・3814・2007。
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