高校野球部において数少ない女子選手で、横浜瀬谷高校3年の畠山穂乃佳さん=写真=の引退試合が6月29日、サーティーフォー相模原球場で開催。1番レフトで出場した畠山さんはチームメイトやOB、保護者らの声援を受けながら全力でプレーした。
兄の影響を受け、小学4年の時に野球を始めた畠山さん。中学時代は部活と女子チーム「横浜クラブ」に所属していた。進学にあたっては女子野球部のある高校を考えたものの、学校数が限られていることから断念。ソフトボール部も選択肢にあったが、「野球をプレーしたい」という想いが強く、知人の先輩に勧められた瀬谷高(当時)に入ることを決めた。
約2年半の部活動では女子部員がマネジャー含めて自分一人しかいない時期もあり、苦労もあったという。しかし、「良いプレーをしたら皆が喜んでくれるし、皆が活躍する姿を見るのも楽しい」とチームメイトに支えられた。同部の井上翔平監督は「明るくてタフ。無遅刻・無欠席で、なかなかできないこと」とその姿勢を評価する。
現行規則では女子部員は公式戦に出場できないため、29日が畠山さんの引退試合となった。対戦相手は海老名高校で、3回までに6点を奪われる厳しい展開。後半に追い上げを見せたものの、7対9で一歩及ばなかった。畠山さんは4回打席に立ち、2打席目ではヒット性の当たりを放つも相手守備に阻まれた。
畠山さんは試合について、「緊張したけれど、とても楽しかったです。野球は面白いと改めて感じました」と笑顔で振り返った。
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