瀬谷区 人物風土記
公開日:2024.02.29
厚生労働大臣表彰を受けた瀬谷北部地区民生委員児童委員協議会の会長を務める
阿久津 修さん
上瀬谷町在住 73歳
最高のチームとともに
○…社会福祉などで発展、功労のあった個人・団体に贈られる厚生労働大臣表彰を受けた、瀬谷北部民児協の3代目会長を務める。「個人ではなく、仲間との協力があったからこそ受けた表彰」と感謝。「これからも優秀なメンバーが揃った最高のチームで、役割に取り組んでいきたい」と意気込む。
○…民生委員を始めたきっかけは11年前、身体を悪くした委員の代理として当時の会長に誘われたこと。住んでいる町が困ると考え、自分がやらなければと承諾した。所属したての頃は「多くの活動があることを知り、驚きの毎日だった」と振り返る。
○…東京都神田出身。高校卒業後、高級アルコールなどを製造する川崎の工場で勤務し、定年まで勤め上げた。管理職として工場全体を統括する道もあったが「仲間と一緒に働きたかった」と現場一筋を貫いた。横浜には24歳の時に結婚してから住み続けている。13年前に妻が亡くなり、3人の子どもと2人の孫との交流を楽しむ。趣味は38歳の時に始めたゴルフ。勤めていた工場のOBたちとプレイする時間は、月に1回の楽しみとなっている。
○…地域住民の孤立を防ぐことが目標だが「誰かに助けを求めることを恥ずかしいと思う人もいる」と悩む。高齢者を対象に隔月で開く食事会「あじさい会」や、近隣地区と共同で開く子育てお母さんの集い「タッチ」、さらに遠くからの見守りで解決を図る。日ごろの活動やイベントの運営は、それぞれ得意分野を持ったメンバーと協力しながら取り組んでいる。老老世帯や、1人親家庭などの増加で、地域を見守るためのメンバーが将来的に足らなくなると危惧。欠員を補充し、若手メンバーを探すことで活動が続くよう願う。
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