汲沢町で花卉(かき)園芸業を営む石井徹さん(65)が3月、横浜市教育委員会から地域協力者として表彰された。15日には推薦した汲沢小学校で表彰状の授与式も行われた。
長年にわたり地域で学校教育活動に貢献した個人・団体を、市内小中学校が推薦し教育長が選考する同表彰。今年度は地域協力者として市内11人、3団体が選ばれた。
石井さんは学習アドバイザーとして1997年から汲沢小学校でアサガオやチューリップ、夏野菜、冬野菜の栽培に協力してきた。土づくりに必要な腐葉土、赤土、肥料なども児童に扱いやすいよう事前準備に尽力するなど24年にわたり花や野菜の栽培活動を支援してきたことを受け、区内で唯一の受賞に至った。
推薦した同校の沓澤(くつざわ)徹校長によると、今回の表彰は選考過程が厳しく、確かな実績がなければ選出されないハードルが高いものという。「このコロナ禍において児童の登校日のずれに合わせて苗の生育具合を調整してくれるなど、感謝の気持ちしかない」と沓澤校長。
「喜ぶ顔が見たくて」
今年度は新型コロナウイルスの関係で教育委員会による表彰式は行われなかったが、推薦した汲沢小学校が朝会を活用して代理での授与式を実施。代表の児童から「花などの自然と人との関わりに興味が持てたのは、やさしくわかりやすく教えてくれた石井さんのおかげ。今後の学習にも生かしていきたい」と感謝の言葉が贈られた。
石井さんは「普通のことをしてきただけ」と謙遜しながら、「子どもたちの喜ぶ顔が見たくて続けてきた。今後も続けていければ」と話した。
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