神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
戸塚区・泉区版 公開:2023年6月29日 エリアトップへ

全盲ながらハープ奏者として活動する YURIさん(本名:亥埜(いの)友理) 上品濃在住 20歳

公開:2023年6月29日

  • X
  • LINE
  • hatena
YURIさん(本名:亥埜(いの)友理)

「好き」を表現、つなぐ縁

 ○...「YURI」の芸名でハープ演奏活動を行う大学生。生まれつき全盲で光を感じることはできないが、磨き上げた指と耳の感覚を頼りに音色を奏でる。コンサートの際にはハープの解説をすることもあり、「珍しい楽器だから興味を持ってもらえる。すると話しかけてもらえるようになる。ハープが社会とのつながりを作っている」

 ○...ハープを始めたのは7歳の時。初心者でも弦を弾けば美しい音が鳴ることに心を奪われた。いい指導者にも巡りあった。見て真似たり、楽譜を読んだりすることの代わりに、練習に工夫をこらすことで、弾けるまでにしてくれた最初の指導者。高校時代の臨時教員は短期間の関係ながら、数百万円するグランドハープを無期限で貸与してくれた。また、十八番である「虹色の瞳」という曲は、現在の指導者が作曲してくれたものだ。

 ○...聴くことも好む。友人とジュークボックスのあるカフェやバーを巡るのが趣味で、ビートルズ、クイーンなどの洋楽やジャズの話となると、明るい声色が一段と高くなる。「古い曲が好き。レコードは針が落ちるまでに待ち時間がある。その『間』を楽しむべき」と熱がこもった。その他にもクライミングに挑戦するなど、とてもアクティブな面をもつ。

 ○...今後も依頼があればコンサートなどの活動は続けるが、プロの奏者になるつもりはないという。なによりも楽しむことを信条としているためだ。それでも目標はある。歌い手とユニットを組んで日本の童謡・唱歌を伝える活動をすることだ。「現代の曲はダンスなど視覚に訴えており、見えない人は楽しめない。童謡・唱歌は言葉と曲の響きが良く興味深い」。またしても「好き」が新たなる縁をつなぐ。

戸塚区・泉区版の人物風土記最新6

佐久間 栄吉さん

この春から戸塚消防署長に着任した

佐久間 栄吉さん

戸塚町在勤 58歳

5月15日

古谷 正幸さん

泉区地域子育て支援拠点「すきっぷ」で育休応援セミナーを開く

古谷 正幸さん

戸塚区在住 35歳

5月8日

小川 信也さん

横浜市消費生活総合センターのセンター長に就任した

小川 信也さん

港南区在勤 60歳

5月1日

志熊 大輔さん

この春から泉消防署長に着任した

志熊 大輔さん

和泉中央北在勤 49歳

4月24日

菅原 喜和さん

この春から戸塚警察署署長に着任した

菅原 喜和さん

戸塚町在勤 59歳

4月17日

鈴木 賀津彦さん

中田編集局の代表としてYouTubeチャンネル「横浜なかだTV」を開設した

鈴木 賀津彦さん

泉区中田北在住 69歳

4月10日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

戸塚区・泉区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

戸塚区・泉区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2025年5月21日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

X

Facebook