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公開日:2026.07.16

交通安全願う「アサガオ」 山手署・渋谷警部が栽培

  • 入口に置かれたアサガオと渋谷警部

    入口に置かれたアサガオと渋谷警部

  • 鮮やかな青紫色の花(7月7日撮影)

    鮮やかな青紫色の花(7月7日撮影)

 山手警察署=中区本牧宮原=の入口にちょこんと置かれたアサガオの鉢。みずみずしい葉を茂らせて、鮮やかな青紫色の花を美しく咲かせている。やや小ぶりなその花は、交通事故のない世界をひたむきに訴える。

 このアサガオは、2016年に東京都足立区でトラックにはねられ、わずか7歳で命を落とした高田謙真君が育てていた花の種から栽培された。母の香さんは「けんちゃんの朝顔」として、種を全国各地で配り、交通安全や命の大切さを伝えている。

 同署のアサガオは、交通課長の渋谷友美警部(52)が育てる。23年に警察大学校で行われた香さんの講演の終わりに「良かったら育ててください」と渡された種だ。

 西洋アサガオは昼夜の区別がしっかりないと咲かず、最初の年は葉ばかりでなかなか花が開かなかったという。栽培のポイントを調べて、昨年は多くの花を咲かせた。時期が終わって収穫した種は、香さんの交通安全を願う思いとともに署員に配った。

 「咲かない日もあって気まぐれ」というアサガオは、9月頃まで、花が開いた日の朝にだけ同署の入り口近くに置かれ、見ることができる。

 渋谷さんは、交通警察官として、事故で命を落とした人の遺族が泣き崩れる姿など、悲痛な現場を目の当たりにしてきた。「未然に防ぎたい。花を見てもらい、より安全運転への意識が高まれば」と話す。

事故は増加傾向

 同署管内で今年起きた交通事故は、7月6日時点で59件。昨年同期比で10件増えている。死者数はゼロだが、この数字は事故後24時間以内に死亡した人の数。実際には、発生から3日後に亡くなった事故や、社会復帰が難しいようなけがを負った事故も発生しているという。同署では、事故の発生が多い薄暮以降の時間帯での交通指導や取り締まりに重点を置いている。

 渋谷さんは「運転する人はもちろん、歩行者も周りをよく見て、一拍置いてから動くようにしてほしい」と呼びかける。

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