幸ケ谷小学校が3月20日、「第26回横浜環境活動賞」の児童・生徒・学生の部で大賞を受賞したことが発表された。同校は高島水際線公園の愛護会に所属し、4年生の授業内で同公園の人工干潟などを勉強。校内の海水槽で様々な生物を工夫して飼育するなど、生物多様性の保全に必要な視点を身に着けてきたことが評価された。6月に表彰される予定だ。
同賞は地域で様々な環境活動を積極的に行っている人々を表彰する制度。学識経験者などで構成する「横浜環境活動賞審査委員会」の審査を経て、受賞者が決定した。
生物保全などに対する取り組みを授業に取り入れたのは約5年前。当時の校長の提案で同公園の愛護会に入ったことがきっかけだ。
昨年度の4年生は高島水際線公園の愛護会に所属する「ハマの海を想う会」と一緒に月に1回の清掃活動に参加したり、同会の吉野生也代表の講演を通じて海について学んできた。昨年10月には、赤レンガ倉庫で行われた東京湾大感謝祭で、同公園の干潟の魅力などについて発表を行った。
校内には海水槽も
3年前、当時の4年生が海水槽を設置した。これらの生物の育成は現在、5、6年生の「環境委員会」が担当し、メジナをはじめ、ヤドカリやムシロガイなど様々な大きさの生物を飼っている。それぞれの生き物が住みやすいように水草でカニなど小さな生き物の隠れ家を作るなど様々な工夫を凝らしている。こうした様々な種類の生物が生息するために必要な生息しやすい環境作りを児童ら自ら行っていることなどが評価され、今回の表彰に至った。
昨年度4年1組の担任だった江口秀暁教諭は「過去5年間やってきたことはやはりすごいことだったんだと実感した」と喜びを語った。
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