洗足学園音楽大学は3月9日、初の避難訓練コンサートを同大前田ホールで実施し、地域住民のほか、高梨憲爾区長や高津消防署など244人が参加した。有事の際のスタッフの対応や観客の誘導を確認することが目的。
当日は、「相模トラフ」を震源地とした震度5強の地震が発生したと想定。ハープとフルート二重奏が始まる中、緊急地震速報が入ったと演奏を中止し、スタッフが頭を下げてその場で待機するよう観客に指示した。安全確認後、避難口を開放し、観客をホール前の広場へ誘導した。
地震発生から避難完了の確認まで要した時間は10分。これについて高津署は「各避難口で人数確認するなどのスタッフの動きが避難の速さにつながった」と考察した。
子母口から参加した三浦こうすけさん(76)は、「誘導する人がいたので、混乱しなかった。違う場で発生したときも、慌てず今回の経験を生かしたい」と話し、同大の針谷繁久事務局長は「避難口などさまざまな確認ができた。継続していくことに意味があるので今後も開催していけたら」と継続に意欲を見せた。
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