新型コロナウイルス感染症の影響で自粛ムードが続く中、迎えた3月11日。東日本大震災から9年。多摩区内でも「あの日を忘れない」と、思いを紡ぐ活動が見られた。
稲田公園近くの河川敷で震災の翌年から続く「3・11追憶と鎮魂の多摩川灯ろう流し」は、8日の開催を予定していたが一般向けの開催は自粛。11日、「キャンドルナイト」として有志だけで行われた。夕刻に点灯すると30人ほどが立ち寄り、キャンドルの前で合掌。震災当時小学生だった多摩区在住の大学生は「もう9年。今後も忘れないよう心に刻む」と話した。
主催したNPO法人おさかなポストの会(山崎充哲代表)は、移動水族館として多摩川に生息する魚と共に福島県を訪ねる活動に尽力。山崎代表は「いつ起こるかも知れない地震や多摩川水害への心得を忘れないことが大切」と呼びかけた。
地域住民から衣類や雑貨を寄付してもらい販売するリサイクルショップ「WEショップたま」(中野島)では、毎年3月11日の売上を被災者支援に活用。今年は初めて「店内全品半額セール」として開店した。当日は消毒や換気を徹底する中、117人が来店。売上は例年2、3万円程度だったが、今回は9万1005円に上った。
この売上は全額、「避難の協同センター」に寄付。福島から川崎に避難してきた人々の生活をサポートする団体で、住宅無償打ち切りによる生活困窮等に対して支援を続けている。同店を運営するNPO法人WE21ジャパンたまの鈴木久子代表は「協力してくれた地域の皆さんに感謝の気持ち。大変な思いをしている人が身の回りに大勢いることを、一人でも多くの人に知ってもらいたい」と思いを話した。
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