多摩区・麻生区 人物風土記
公開日:2023.01.06
第73代川崎青年会議所(JC)理事長に就任した
稲葉 翔さん
幸区在住 39歳
人のために尽くす
○…20歳から40歳までの若者による、まちづくり団体の長に1日付で就任。「きっかけ〜次代(つぎ)なる川崎」をスローガンに掲げる。かつては戦後の復興、発展に寄与してきたJC。ただ近年は会員減少などにより、身の丈に合った取り組みが必要と考える。東海道川崎宿起立400周年などの節目に、会員にはその「存在意義を考えてもらいたい」と語る。
○…司法修習生だった2012年、JC会員だった研修先の弁護士の勧めで入会。仲間と一つの事業をつくっていく過程は楽しく、人脈も広がり仕事にもつながった。活動の中では17年春、川崎大師でのお茶会で前年に起きた熊本地震のチャリティーを企画し、熊本の人に喜ばれたことが思い出深い。「若い会員も自分と同じようにJCの楽しさを享受できる組織にしよう」と心に誓う。
○…川崎区京町出身。都内の中高一貫校に進学し、ソフトボールに打ち込んだ。全国大会への出場経験もあり、今も地域のチームに所属する。当時世話になった周囲の人たちへの恩返しをしたいと弁護士を目指した。初めての担当刑事事件は外国人の痴漢冤罪事件。実際に朝のラッシュ時の写真を撮りに行くなど証拠集めに奔走し、無罪を勝ち取った。「人助けができた充実感と仕事への自信にもつながった」
○…「サラブレッドの撮影が趣味」という。中学1年の時、天皇賞のレースでエアグルーヴが牡馬として17年ぶりに勝利した走りに感動して以来、馬を追いかけている。サラブレッドの撮影専用にしている一眼レフカメラを手に、馬を撮るために旅行をすることもある。共同馬主として出資しているエフフォーリアは天皇賞、有馬記念も制した。今はもっぱらその愛馬の撮影に入れ込んでいる。
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