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多摩区・麻生区 人物風土記

公開日:2024.12.20

多摩区内27の建設業者からなる多摩建友会の会長を務める
古谷 操さん
多摩区宿河原在住 66歳

対話絶やさず、思い形に

 ○…主に川崎市の公共事業を担う多摩区内の建設業者が横のつながりを深める。所属する27社全てが川崎市消防団協力事業者に認定されているのが特徴だ。災害時、重機で土砂を撤去するなどの役割が期待される。「地元企業だからこそ、地理の詳しさも生かせる。地域の安全・安心を守りたい」と思いを語る。消防署などと連携した訓練にも積極的に参加。「災害はいつ起こるか、分からないからね」。万全の体制を整え、50年以上続く会を前へと進めていく。

 ○…登戸新町にある古谷建設工業の専務取締役を務める。子どもの頃、創業者の父は仕事が忙しく、ほとんど家にいなかった。社会人となり同じ道に進むと、「古谷さんの息子さんか」と多くの人から可愛がられた。現場を管理し、スムーズに、事故のないよう、職人一人一人と密に接していく―。父から背中で教わった大切なことは今もずっと生き続けている。

 ○…食べることが大好きで20代の頃は体重が100kgに迫るほどだった。妻に第1子となる娘の妊娠が分かると「かっこよく見られたい」と、数年後の幼稚園での親子リレーを見越して早々に準備を開始。筋トレと多摩川沿いのジョギングは、30年以上経った今も続ける習慣だ。「健康なのは2人の娘が生まれたおかげ。本当に感謝だね」とにっこり笑う。

 ○…父からバトンを受け取り、33歳で建友会に入会。宴会では司会などを担い、盛り上げ役に徹した。今も酒の席では年齢関係なく、自ら酌をして回る。「若い人が何を考えているか知るのが楽しくて」と気さくな人柄で周囲から慕われる。「みんながやりたいと思ったことをどんどん気軽に言える会に」。そんな風通しの良さが成長の秘訣だと信じ、思いを形に変えていく。

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