県政報告Vol.17 SDGs実現に向け、取り組み強化! 神奈川県議会議員 川本 学
1、SDGsとは
SDGs(Sustainable Development Goals)は2015年9月の国連サミットで採択された、2030年までに持続可能な世界を実現するための国際社会の目標です。
最近、巷でもカラフルなロゴや襟元のピンバッジをみかける機会が増えたかと思いますが、このSDGsは17のゴール・169のターゲットからなり、「誰一人取り残さない」という理念を掲げ、ともに行動することを呼び掛けています。
2、かながわプラごみゼロ宣言
2018年夏、鎌倉の海岸にシロナガスクジラの赤ちゃんが打ち上げられ、胃の中からプラスチックごみが発見されました。これを「クジラからのメッセージ」と受け止め、県は「かながわプラごみゼロ宣言」を発表。2030年までにリサイクルされず廃棄されるプラスチックごみゼロを目指し、使い捨てプラの削減やプラごみの再生利用の推進等に取り組んでいます。
3、かながわ気候非常事態宣言
令和元年の台風15号・19号は記録的な暴風や高波、高潮、大雨により県内に甚大な被害をもたらしました。世界でも熱波や干ばつ、洪水等による被害が頻発し、これらは地球温暖化などの気候変動の影響と言われています。気候は今まさに非常事態という「危機感」を、県は昨年2月「かながわ気候非常事態宣言」として発表。風水害対策の強化、脱炭素社会の実現に向け取り組んでいます。そうした中、昨年10月、私の故郷である秋田県八峰町と横浜市が協定を締結し、秋田で作った再エネ電力を横浜市内に供給する取組みも始まりました。
4、民間企業とSDGs
SDGsの達成には、民間企業の取組みも不可欠です。県はSDGsを活用して事業を展開する企業などを「かながわSDGsパートナー」として登録し、連携するとともに、中小企業のSDGs事業計画策定を支援する取組みや、SDGsと社会的投資をつなぐインパクト評価システムの構築など、SDGs金融の取組も進めています。
5、SDGsの取組強化
このように県はSDGs先進県として様々な施策を進めながら、コロナ禍の影響で、その達成は大きく後退したと言われています。今後、一層の取組み強化が必要であり、小泉環境大臣とともに私も引き続き尽力してまいります。
また、県民の皆さん一人ひとりが、SDGsを自分の事として考え、行動することも重要です。省エネ、ごみの分別など、身近なことから取り組んでいただきたいと思います。
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