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中原区 人物風土記

公開日:2024.08.23

川崎中小企業診断士会の理事長に就任した
滝沢 典之さん
幸区在住 66歳

経営者と走り続ける

 ○…川崎中小企業診断士会には弁護士や税理士、公認会計士などさまざまな資格を持ったメンバーがそろう。「内容によって分担して対応できるのが強み」と期待を込める。市内に数多くある中小企業。全部は見切れないが、1社でも多く必要としてくれるところへ足を運びたい。「現場を見て、経営者と直接話すことが第一」。初心を忘れない。

 ○…幸区で生まれ育つ。高校生のとき、ホームステイでカリフォルニアを訪れたことを機に海外勤務の夢を掲げるように。総合電機メーカーに就職し、企業内診断士として30年以上奔走。海外出張やボストン支店長などのキャリアを積んだ。定年後は「地元川崎のためになることを」と中小企業診断士として独立。現在は海外駐在の経験を生かした海外ビジネス支援など幅広く活動する。

 ○…「経営者の思いがすべての基本」。練った計画を作っても、本人のやる気がなければうまくはいかないという。「計画よりも大事なのは実践・実行。やる気を起こさせるのが究極の課題」。いくつもの会社を見てきたが、良い経営者から学ぶことも多い。感銘を受けたことは次の会社でも展開し、横に広げていく。

 ○…「明るく、元気に、前向きに」をモットーとし、笑顔を忘れない。趣味はランニングで、府中多摩川マラソン60代の部で優勝したことも。「走っているときは辛いけど、ゴールしたら吹き飛ぶ。また走りたくなる」と魅力を語る。最近は800mと1500mの中距離にも挑戦しており、9月にはマスターズ陸上の全日本大会に出場する。「陸上を通してもいろんな人と出会い、元気をもらっている。少しでも長く走れるように頑張りたい」。はつらつとした笑顔を見せた。

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