「世界」体感 プロへの原動力 地元出身Jリーガー 河野広貴選手
低い重心から繰り出される鋭いドリブル、左足からの強烈なシュート―。
J1リーグFC東京で活躍するMF河野広貴選手(25)は、相模原市出身。過去に17歳以下のW杯に出場した経歴を持ち、現在も自慢のテクニックを武器にトップレベルで活躍を続ける世代屈指のドリブラーだ。
河野選手は2014シーズン、持ち前の攻撃力に加え、献身的な守備が評価され、J1リーグ自己最多の30試合に出場し、6得点を記録した。だが昨季は、ケガなどの影響もあり出場試合数、得点ともに2014シーズンを下回る結果に。悔しい一年となった昨季について河野選手は「守備的なプレーを意識しすぎて、攻撃面での良さを発揮できなかった」と振り返った。一方で、「チームとして、年間を通じて我慢強く戦うことができた。最後まで上位争いができたことは大きな経験になった」と昨季の収穫も口にした。
「2016シーズンは監督も変わるので、まずは新しい監督に認められること。その上で、攻守のバランスを意識しながら、1年を通じてコンスタントに活躍したい」と新シーズンへの抱負を述べた。
「体の大きさは関係ない」
河野選手の生まれは南区麻溝台。その後、中央区田名に移り住んだ。幼い頃からまわりに比べ体が小さかったが、2つ上の兄の影響で始めたサッカーにだけは絶対的な自信があった。小学校低学年の頃には、地元のクラブを飛び出し、現在J2の東京ヴェルディの下部組織支部に加入。その後、光明学園相模原高校入学と同時に、東京ヴェルディの高校年代にあたる東京ヴェルディユースに身を置き仲間と切磋琢磨した。加入当初はぼんやりとしか抱いていなかったプロへの意識は、ユースに加入し現役のJリーガーと練習する機会が増えるに連れ、日増しに強くなっていったという。「当時は世界でも活躍した外国籍選手がおり、強烈な印象を受けた。プロをめざす上でいい刺激になった」と当時を振り返る。
そうした自身の経験を踏まえ「相模原の子どもたちにも、憧れの人と実際に触れ合う機会が増えればいい」と願う河野選手。加えて、「ユース時代から芝のコートで練習できたのもプロをめざす上で重要だった。子どもたちがケガを気にせず、思いっきりプレーできる場所が増えれば」と練習環境の重要性にも言及した。
幼い頃から、小柄な体をものともせず、活躍を続ける河野選手。夢を叶えるために日々ボールを追いかける子どもたちに向けて、「サッカーをやる上で体の大きい、小さいは関係ない。夢中になってボールと触れ合うことが大切」とエールを送った。
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