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異論考論─淵野辺駅南口公共施設再整備─ 「良い町にしたい」一心に

公開:2018年2月8日

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都市建設局まちづくり計画部参事兼 都市計画課長渡邉 建太郎 さん

 今回の淵野辺駅南口の再整備について渡邉課長は、公共施設の集約複合化、そして地域活性化を図っていく中で、【1】公共施設の再編【2】淵野辺駅南口の付近の活性化【3】鹿沼公園のリニューアルの3つを軸に計画を進めている点を大事なポイントとする。過去には個々の取り組みを進行させる試みがあったが、実現化には至らなかった。その3つの軸を併せて進めることで計画が具現化するものと市は考える。

 案の策定をめぐっては、公共施設を現存のまま建て替える案は複合施設で再整備するより今後60年間のコスト評価で約22億円多くかかる試算が出されたことから、市の財政上困難と判断。そこで鹿沼公園内に複合施設を新設するとともに、市の新たな試みとする移転後の跡地を民間に売却し、民間活力を利用することで実現を図る計画案の策定を進めている。この3点を一体的に進めていくことに関して、渡邉課長は「市民の皆様の間には関心事とそうでないものとの差がある」としながら、「今後も一体での整備であると丁寧に説明していきたい」と意気込む。

 計画案自体は昨年12月の説明会で初めて示したが、地元の団体に説明したのは昨年5月だった。説明会では参加者から「拙速」とする向きもあったが、「現在は具体的な計画を決めるというよりも計画のスキーム(枠組み)を作っている段階。確定したものを皆様に説明しているのではなく、今後さらに決めていかなければならない状況。話が早く進んでいると思われるかも知れないが、実際はこれからもっと決めていかないといけない」。

 民間活力について、説明会では売却後にマンションが乱立していくことを懸念する声が多く聞かれた。その点にはマンションの建設の状況、それに対する社会基盤が確立されていない中でのマンション建設には異を唱える一方、淵野辺駅南口の土地利用の許容範囲としては「余剰部分があり、マンション、商業施設が土地利用されること自体は悪くない」とした。町づくり全体を俯瞰し、淵野辺駅南口が発展し人々が駅前に集積することは必要と考える。

 鹿沼公園は1973年に設置されたが、くつろげるスペースを有し長時間の滞在型になっていない現状を指摘。説明会でもあった公園内の使用されていないスペースを生かし切るものへリニューアルする。鹿沼公園は駅前の好立地であるが、多くの人を収容できていないと分析し、「私見としてオープンな形で人が集えるスペースが必要と思う」。

 説明会では代替案がないとする意見も出された。これについては検討した中で、計画案が示されたと釈明する。「ただ、(案を示すまでの過程の)フォローが足りなかったとも思う」とも。

 今後はパブリックコメントの集計を進め、必要があれば基本計画を修正し3月末までの策定をめざす。売却後の跡地利用については依頼した調査会社から2月に結果報告を受けた後、3月中に国に報告。跡地利用は新年度中に方向性を決め、市民に示す方針だ。「計画全体を見て賛同して頂ければ幸い。私は淵野辺を良い町にしたい、その一心だけ。何十年かして、あの計画をやって良かったと思ってもらえるような事業にしたい」
 

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