神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

相模原消防 全国初、衛星無線機を導入 災害時のインフラを強化

社会

公開:2020年3月12日

  • X
  • LINE
  • hatena
訓練で使用する隊員=市消防局提供
訓練で使用する隊員=市消防局提供

 市消防局は全国の消防機関として初めて、2月10日より衛星通信を使用した無線機を消防指令センターと津久井消防署へ配備した。この無線機により大規模災害で通信インフラが機能不全に陥った場合や、電波が入らない中山間部などでも安定した通信が確保できるようになるほか、救急・救助活動に必要な情報共有の円滑化も期待されている。

 同局はこれまで、通信手段として携帯電話と、衛星電話、アナログ・デジタル無線機のみを使用していた。衛星電話は日本から見て南方位に配置されている静止衛星を通信に利用する持ち運び式の電話機で、南向きに障害物があると使用できず、電波を探知する作業を必要とするなど操作の難しさの面で課題があった。

 それに対し、衛星無線機は66機の周回衛星を利用しているため方角に縛られずどこでも通信が可能で、操作も「通話」のボタンを押すだけと容易なのが特徴。携帯電話やアナログ無線機の電波が入らない中山間部や、大規模災害時に携帯電話の無線基地局が停止してしまっても安定した通信が可能となる。導入により、状況を問わず救急・救助活動で実働部隊と本部が情報共有を行うことができ、迅速な対応につながることが期待されている。加えて、同無線機が約360gと軽量なため、隊員の荷物の負担を軽減できる。

 今回は山岳救助の場面での使用も想定しているため、統括を担う消防指令センターと旧津久井・相模湖・藤野を管轄する津久井消防署へ配置。現在、無線機は実働に向け訓練で使用されている。今後は従来の通信機器と併せて無線機を利用し、通信手段の多重化を図っていく。同局は「(導入により)市民の方からの救助要請にいち早く応えられるようになり、救急・救助活動がより向上する」と話している。
 

相模原市のご葬儀

ニーズに応じた家族葬プランをご用意

https://ceremonyhouse.jp

<PR>

さがみはら中央区版のトップニュース最新6

過去最多53万人来場

市民桜まつり

過去最多53万人来場

市制70周年 華やかに彩る

4月18日

20%還元 6月3日開始

相模原市

20%還元 6月3日開始

スマホ苦手派に説明会も

4月18日

市内全区で上昇率拡大

地価公示

市内全区で上昇率拡大

リニアと駅近で住宅需要増

4月11日

障害者支援の窓口開設

障害者支援の窓口開設

区内初「キーステーション」

4月11日

老木対策で維持管理

老木対策で維持管理

さくら通りの並木

4月4日

「ある」県内5自治体

災害時トイレ「独自指針」

「ある」県内5自治体

本紙が33市町村に調査相模原市は国基準で備蓄

4月4日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月6日0:00更新

  • 3月30日0:00更新

  • 3月23日0:00更新

さがみはら中央区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月20日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook