まずは、ポジションを取るそしてA代表経由でパリ五輪へ
7月にサッカーJ2の東京ヴェルディから、J1のガンバ大阪へ移籍した相模原市緑区二本松出身のJリーガー山本理仁選手。小学生の時につくい中央FCからヴェルディの下部組織へ移り、高校生でプロデビュー。アンダー世代の日本代表にも選出され、今年6月にウズベキスタンで行われたAFC U23アジアカップでも日の丸を背負って戦った。
そんな目覚ましい活躍を見せる山本選手。ガンバ大阪に移籍後の8月上旬、リモートで今の心境と今後の抱負、目標などについてインタビューした。
♢ ♢ ♢
▽ガンバに移籍しての抱負は。
山本/3年半ほどJ2でやってきて、今回がJ1の初挑戦となる。まずはチームでポジションを取ること。どれだけやれるのかチャレンジして、そこから数字は求めていきたい。シーズン途中での移籍、夏の加入なので、ケガはしているけれど、即戦力として求められているのはわかっている。特に左足の展開力、ゴールに直結するパスは求められているところだと思う。左足の精度は自分の武器。捌くだけじゃなく、縦へのゴールにつながるパスを出せるのが自分の強みなので、それでチームに貢献したい。やれる自信はある。
▽J1で対戦したいチームは。
山本/横浜F・マリノス。(ヴェルディの)アカデミー、ジュニアユースから一緒にプレーしてきたジョエル(藤田譲瑠チマ選手)がいるので。対戦するのは初めてなのでシンプルに楽しみ。マリノスはジュニア時代にやられているイメージが強いので、ちょっと気合い入りますね。あと、イニエスタ選手がいるヴィッセル神戸。僕が大好きなのがバルセロナでブスケッツ、イニエスタ、シャビが中盤をやっていた時代。そこでやっていた人たちとできるのは楽しみ。
▽パリ五輪、A代表への思いは。
山本/パリ五輪は自分の中でも出なきゃいけない大会。大岩監督(日本代表U-21)も「A代表経由のパリ五輪」と言っていて、E-1選手権(7月下旬に開催された東アジア大会)でもパリ五輪世代がA代表に選ばれましたけど、やっぱり目指しているのはA代表だし、それを目指していかないとパリ五輪のメンバーにも漏れてくると思う。パリ五輪のメンバーはA代表を見ている集団だと思うので、そこには貪欲に食い込んでいきたい。
▽好きなサッカー選手は。
山本/ブスケッツ選手。ずっとイメージしたり、試合前に動画を見たりしている。逆の取り方だったり、ボールの置き方ひとつで相手を揺さぶるのは、ブスケッツ選手ならではと思う。見ていて楽しい。そういうプレーヤーになりたい。
▽日本の選手では。
山本/ガンバに来たからというわけではないけれど遠藤保仁選手(現ジュビロ磐田)。J2で何度か対戦していて、どこにパスを出すか対峙していてわからない。見えているものが違うんだなという感覚があった。日本屈指の真ん中の選手で、ガンバに来たからには、比較はされると思うけれど、参考にしたいし、憧れの1人。
▽どんな子どもでしたか。
山本/1年生の時から、お姉ちゃんと同学年の4年生にずっと遊んでもらっていて、3年生まで同い年に友達がいなくて、ずっと3つ上とサッカーをしていた。サッカーはそこで鍛えられた。つくい中央FCでも上の学年と一緒にやって、負けて、泣いて、怒りながらやってましたね。色々な人に泣かされてきた(笑)。
▽小さい頃から野菜が嫌いだと聞きました。
山本/野菜は全部嫌いだった。今は好きですよ。ヴェルディに入って、食事を全部食べないと帰れないので、それでだいぶ食べられるようになった。今でもきゅうり、ピーマン、トマト、この3つは食べたくない(苦笑)。ヴェルディで食の面でも鍛えてもらった。
▽地元で好きなお店はありますか。
山本/実家に帰る時によく行くのは近くにある「パンパティ」。カレーパンがめちゃくちゃ美味しいんで、帰り際に寄って、食べながら帰ってます。
▽最後に応援している相模原市民にメッセージを。
山本/自分がここに来るまで19年間、相模原で過ごしてきた。自分を育ててくれたのは相模原市の人の温かみだったり、街なので感謝している。ガンバ大阪で活躍する姿を見せることで、力を与えられたらなと思う。ガンバ大阪の試合もぜひ見てください。
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