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さがみはら中央区 社会

公開日:2023.02.16

力の源は向上心
千代田在住 前澤淳子さん(79)

  • ねんりんピックかながわの賞状と金メダルを手に。上に飾ってあるのは自身の水彩画作品=2月8日

    ねんりんピックかながわの賞状と金メダルを手に。上に飾ってあるのは自身の水彩画作品=2月8日

 コロナ禍の影響で2年半ぶりに臨んだ大会はねんりんピックの大舞台。80〜84歳女子25m自由形と平泳ぎ、混合リレーとフリーリレーの4種目に出場した。久々の試合で不安はあったが、会場は慣れ親しんださがみはらグリーンプール。「気負わずにできた。スタートしたらもう夢中」と、終わってみれば自由形で見事金メダルを手中に。「本当は好きな平泳ぎでメダルが欲しかったのだけれど、それを言ったら友達に怒られちゃった」と茶目っ気たっぷりな笑顔を見せる。

 東京都世田谷区で板金工を営む家庭に生まれた。4人きょうだいで女は自分だけ。「男も女も関係なく平等に育てられた」とおてんばな少女時代を回顧する。再開発で立ち退き、47年前に相模原に転居。都内の信用金庫や市内の中小企業で経理畑に従事した。一方で、スキーや登山といったアウトドアにも没頭。特にスキーは全日本スキー連盟1級の腕前だ。

 65歳の定年まで勤め上げ退職すると、励みだった仕事がなくなりすることがない。77歳で職人を辞めた途端に老いが進んだ父の姿を見てきたことから「人に迷惑はかけないように」という思いもあり、「運動しよう」と思い付いたのが水泳。幼少期に学校や多摩川で泳いだ記憶がありなじみ深く、66歳の時に、グリーンプールで行われる市水泳協会の教室に参加。その後、個人の水泳クラブなどにも加入して徐々に力をつけるとマスターズなどの大会に出場するようになり県でも上位に名を連ねるようになった。

創作にも意欲

 市が生涯学習の一環として運営する「あじさい大学」では書道と水彩画に勤しみ、一時は水泳と「三つ巴」の多忙を極めるシニアライフを過ごしていた。水彩画は今でも月2回、絵画教室に通い、展示会にも出品。創作意欲は衰えない。

 規則正しい生活を心がけ、前日に翌日の予定を立てる。食事もなるべく自分でつくる。週に4、5日はグリーンプールに通い、1時間半ほど泳ぐ。加齢による体の不調がないわけではなく、接骨院通いは日課。それでも、「家にいるほうが痛くなる。座っていると辛くなり辛くなるとつい横になる。横になると起き上がれなくなる。動いていなきゃだめよ」と気丈に振る舞う。

もっと上達したい

 平泳ぎは25mで28〜29秒、クロールは20〜21秒。バタフライ、背泳ぎ、平泳ぎ、クロール(自由形)を1人で25mずつ泳ぐ個人メドレーもする。力の源は向上心。「今やっていることでもっと上達したい。人に負けるのはそれほど悔しくないけれど、過去の自分のタイムに負けると、何が悪いんだろうって。自分に負けるほうが嫌」

 2月下旬に誕生日を迎え80歳になるが、3月、5月にも大会を控え、自分への挑戦はまだまだ続いていく。

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