県政報告Vol.60
災害に強いかながわに向けた「災害対応力の強化」
自民党県議会議員　河本（かわもと）文雄（ふみお）

　今年は大正12年に発生した関東大震災からちょうど１００年の節目に当たります。記録が残る中では、我が国における最大規模の自然災害です。

　関東大震災といえば東京の大火災による被害があまりに大きいため東京の地震と思われがちですが、震源地は相模湾であり、神奈川でも６万棟を超える家屋の倒壊や津波、土砂崩れなどで３万を超える犠牲者が出ました。私たちの地元相模原でも山津波が発生し、多くの尊い命が犠牲となりました。１００年前にこの神奈川で発生した大規模災害に目を向け、災害の記憶や教訓を風化させることなく災害に立ち向かうため、自然災害への対応力を強化していかなければならないとの思いを改めて強くしました。

　現在、開会中の第１回県議会定例会には、災害に強いかながわに向けた「災害対応力の強化」について、次のような事業を実施する予算案が提案されています。

市町村の地域防災力の強化に向けた支援

　「神奈川県地震防災戦略」に掲げる死者数の半減に向けて、住宅耐震対策、消防団・自主防災組織の強化などの市町村の取組みへの支援を行います。また、台風19号の被害を踏まえ策定した「神奈川県水防災戦略」の内容を大幅に充実させ、大規模河川事業の更なる前倒しや風水害対策への取組みを行う市町村に対する支援を引き続き行います。

ビッグレスキューの実施や、かながわ版ディザスターシティの充実

　大規模災害時の国、市町村、防災関係機関等の連携強化を図るため、大規模な実践的訓練「ビッグレスキューかながわ」を実施します。また、市町村消防職団員の災害対応力を強化するため、県消防学校の災害救助訓練場に多様で実践的な訓練施設等を整備します。

　県民のいのちや財産を守ることは何よりも大切です。県議会でもしっかりと内容を審議するとともに、今後も県政活動を通じ、防災力の強化をはじめとした防災対策の充実に向けて取り組んでまいります。

神奈川県議会議員　河本文雄

相模原市中央区東淵野辺

TEL:042-707-8836