SC相模原
元選手今は営業マン

ＳＣ時代の鈴木さん＝本人提供
同社前でエナフェスの協賛チラシを持つ鈴木さん

鈴木翼さん

　「観客が多いのは選手にとっても営業（営業職）にとってもプラスしかありません。ぜひスタジアムを満席にしたい」

そう話すのはサッカーＪ３・ＳＣ相模原のスタッフ、鈴木翼さん（32）。実は、鈴木さんは同チームの元選手だ。

　２０１３、14年の２年間、ＤＦとして所属した。「ただ、１試合も出場することができないまま戦力外となりました。今ではネタにしていますけどね」と笑う。その後、ＪＦＬチームを渡り歩き、５年前、フィリピンのチームで現役生活を終えた。

　セカンドキャリアとして選んだのは「営業職」。父親、２人の兄も営業職業従事者だったこともあり、豊富なスポーツ経験を生かしプロテインの販売に精を出した。「人と話すことが好きなので、色々な人に会える営業職は楽しいです」

違う立場で挑戦

　そのような中、ＳＣ相模原の運営にＩＴ大手ＤｅＮＡの参画が発表された（21年）。鈴木さんは「思い入れのあるチームの大きな変革期」と捉え、新しい環境で働くことを想像した。「相模原への恩返しと言いたいところですが、違う立場でまた挑戦権をいただいた感じです」。今年２月に入社し、スポンサー営業を担当。新規の顧客開拓に汗を流す。見守る上司は「何よりさわやかですし（笑）、相模原の選手だったことは他の営業マンには無い武器なので、ここにスポーツビジネスのノウハウや経験が加われば営業部のエースストライカーになれますね」と期待を込めた。

協賛呼びかけ

　ＳＣ相模原は７月22日（土）にある相模原ギオンスタジアムでの公式戦を「エナジーフェス」として開催する。チームを運営する（株）スポーツクラブ相模原（中央）は現在、この「エナフェス」の協賛企業を募集している。鈴木さんは「スポンサー企業の皆様が、スポンサーを務めていることを周りに自慢できるようなチームにしたいです。協賛について関心を持っていただける企業の方がいらしたらぜひ問い合わせください（【電話】０４２・８１０・７７７７）」と呼びかける。