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さがみはら中央区 人物風土記

公開日:2026.04.23

専門職採用の学芸員として初めて相模原市立博物館の館長に就任した 秋山 幸也さん 中央区在住 58歳

  • 秋山 幸也さん (写真1)

専門性で役目果たす

 ○…1999年から25年以上、植物や脊椎動物を担当する学芸員として同館に勤務してきた。館長への抜擢について「現場主義なので一学芸員でいたい気持ちもあったけれど、重要な意思決定に学芸員が関わることは博物館のあるべき姿。その道筋をつくりたい」と淡々と言う。単に資料を集めて展示するだけでなく相模原の歴史や文化を「体系的」「客観的」に残す点に学芸員の専門性が発揮されると説く。

 ○…生き物に興味を持ったのは小学2年生の時。「落ち着きのない子どもだったけど絵を描くのは好きだった」。姉からもらった木炭で何か描こうと、いろいろあった図鑑の中から偶然手に取ったのが鳥の図鑑。ノートに何冊もスケッチを描きためていたある日、庭に来た鳥が「シジュウカラ」だと気付き、生き物の観察の魅力に目覚めた。小学4年で「日本野鳥の会」に入り博識な大人から多くを学ぶ幼少期を過ごした。

 ○…国語や本が好きで中高時代は新聞記者を志していた。多感な時期に影響を受けた高校教師は大江健三郎氏の研究者でもあったため、「この先生を理解するには大江作品を知らねば」と著作を片っ端から読破。興味を持ったものはとことん追求する。文筆への愛着が強く、記事の執筆依頼を受けると「どんな媒体でも安請け合いする」と苦笑い。

 ○…学芸員を長年務めてきた経験を持つ館長として、従来とは一味違う取り組みができると考えている。県内外の大学や研究機関に広がる豊かな人脈を生かし、これからは市民が相模原の外に目を向けられるようなイベントや展示を構想中。「相模原の生き物が全国や世界、地球の視点で見た時にどう位置付けられるのか。それを確認できる活動がしたい」

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