さがみはら中央区 人物風土記
公開日:2026.06.11
大学生主体で中高生に「第三の居場所」を提供する 相笠 美優さん 共和在住 20歳
「削れた心を癒したい」
○…学校や家庭で多くの時間を過ごす子どもたちが教師や友人との関係で悩みを抱えていたり、両親の不仲や虐待など家庭内トラブルに直面していたりする状況を課題に感じ、居場所づくりに手探りで取り組んでいる。「ストレスから解放され、安心して過ごせる場所が必要。子どもたちの削れた心を癒やしたい」。静かで柔らかい語り口に芯の強さを感じさせる。
○…中学生の時、学校の人間関係や教師の態度に苦しんだ経験がある。他の生徒から悪口を言われているクラスメイトがおり、教師に相談した。すると、教師はクラスの帰りの会で「いじめている人は手を挙げて」と言い放ち、手が挙がることはなかった。「問題にしてもらえなかった」と暗い表情を見せる。こうした問題が生じる学校特有の環境に疑問を持つようになった。
○…「居場所」では、利用者に寄り添いながらも彼らの課題を安易に解決しようとせず、カウンセラーなどのプロにつなげることが「私たちの責任」と言う。地域の他団体との関係づくりに力を入れているが、「コミュニケーションは苦手。特に年上の方だと萎縮してしまう」。だが、子どもたちのため歯をくいしばる。今ではいろいろな人と出会う面白さを感じるようになった。
○…「探究学習」に熱心な高校に通っていた。興味関心を深堀りし、仮説を立て、分析し、結果をまとめたら次の仮説を立てる流れを繰り返すのが「探究」だとよどみなく説明する。いじめや不登校を探究してきたことが今の活動につながっている。昨今の風潮について、大学入学が目的化し「やりたいこと」を見失う同世代の存在を憂う。「子どもの時から興味を深掘れる活動も始めたい」と目標を語った。
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