さがみはら中央区・緑区 人物風土記
公開日:2026.07.09
「東京バーティカルラン」で年代別優勝4連覇を飾った 立岡 弘和さん 中央区矢部新町在住 51歳
市民のため、一段上へ
○…相模原消防署で大規模災害や特殊な現場に対応する「特殊車両」を操る傍ら、高層ビルやタワーなどの階段を上る速さを競う「ステアクライマー」としての一面を持つ。「最初は体力維持のために始めた階段上りだが、結果が出ると良い刺激になるし、仕事のモチベーションも上がる」とにこやかに笑う。マンションの13階にある自宅では20年以上にわたって階段を使い続けるストイックぶり。同僚からも「署員の誇り」と一目置かれるほど。
○…埼玉県出身。幼い頃は引っ込み思案で、人前に出るのが苦手だった。一方で当時から体力には自信があり、高校で陸上、大学でトライアスロンに励み、「培った体力を役に立てたい」と消防職へ。市民からのお礼が一番の励みになるといい、「いつでも期待に応えられるよう」鍛錬を続ける。家族は妻と三人の息子。息子たちが成人して関わりは減ったが、自身の成績が「何か良い影響を与えられたら」と背中で語る。
○…趣味はバイク。1カ月に一度ほど、友人や同僚とツーリングを楽しむ。食べることも好きで、最近は「美味しいものを求めて」仲間と三浦半島へ出かけた。ハンバーグやフライドポテトなど、好物は「子どもが好きなようなもの」とはにかむ。
○…4連覇は喜ばしい一方、「1位になるたびに不安も増す」。51歳の現在は50代部門の中では有利だが、今後も王座を守り続けるためには、自身より若い選手との戦いは避けられない。市民の生命を守る仕事への誇りと、レースへの挑戦。そのために勤務時の懸垂とマンション階段での練習を黙々とこなし続ける。「どちらが欠けてもやっぱり駄目」。重力や年齢に抗い、今日も階段を駆け上がる。
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