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公開日:2026.06.18
木もれびの森など市内各地 キツネの目撃相次ぐ 川周辺から定着の可能性
昨年から「木もれびの森」(南区)や道保川、相模川周辺などでキツネが目撃されている。中山間地域以外では過去15年以上目撃情報がなかったが、市街地に近い場所で相次いで確認されており、専門家は分布域の拡大が進んでいる可能性を指摘している。
目撃者の一人は、相模原市立博物館の秋山幸也館長。5月3日の午後6時頃、木もれびの森(南区麻溝台)を歩く1頭を発見した。キツネは赤みがかった黄色で犬などとは異なる「野生感のあるフォルム」をしており、人の視線に気付くと勢いよく走り去ったという。
同地では複数個体の目撃情報もあり、秋山館長は「野生動物は個体数が増えると分布域を広げていく。その過程で市街地に現れたのではないか」と推測。相模川沿いの段丘崖では以前から記録があったものの、「少なくとも21世紀に入ってから、木もれびの森のような平地林で確認された記録は把握していない」という。
市に6件の情報7日 田名でも
市水みどり環境課によると、昨年4月、道保川緑地(上溝)でアライグマ調査用のトレイルカメラがキツネを捉えた。その後、木もれびの森や周辺でも確認されるようになり、目撃情報は今年6月5日までで6件に上る。南区・中央区内では、2007年の田名での事例以来だという。
こうした状況について、麻布大学獣医学部動物応用科学科野生動物学研究室の塚田英晴教授は、「キツネが市街地へ分布域を広げる現象は全国各地で見られている」と説明。河川沿いの緑地帯などを経由し市街地へ進出していると見られ、今後も同様の事例は増える可能性があるという。
さらに、秋山館長は「望地弁天キャンプ場付近でよく見掛ける」という市民からの情報提供を受け、6月7日に現地を調査。河川敷周辺で2頭を確認したという。情報提供者は「親子なのではないか」と話す。
緑地から市街地へ
秋山館長は「相模川沿いで増えた個体が、道保川周辺の緑地などを利用しながら中央区や南区方面へ広がってきた可能性がある」と話す。また、「市街化によって現在の南区・中央区から一度は姿を消したキツネが、緑地をたどりながら再び市街地へ戻りつつある段階なのかもしれない」との見方を示した。
市は、キツネなどの野生動物を見かけても近づいたり餌付けをしたりせず、静かにその場を離れるよう呼び掛けている。
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