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公開日:2026.09.03

津久井の新特産品 「そいちょこ」9月発売 市民がつないだ幻の大豆使用

  • そいちょこを手に笑顔の菱山さん(写真提供=JA神奈川つくい)

    そいちょこを手に笑顔の菱山さん(写真提供=JA神奈川つくい)

  • 1袋35グラム入りで税込350円

    1袋35グラム入りで税込350円

 市民の手で栽培量を増やしてきた津久井在来大豆を抹茶チョコでコーティングした菓子「そいちょこ」が、9月1日に発売された。相模原市が誇る作物を広めたいとの思いから菱山喜章さん(69)が開発した。

 津久井在来大豆は古くから緑区千木良周辺で栽培されてきた大豆。菱山さんによると水煮しただけで「何か加えて煮たのか」と聞かれるほど甘みが強い。一時期、輸入品の台頭によって栽培面積が激減し、「幻の大豆」と呼ばれるまでになった。

 1998年頃、地元有志による特産品づくりで津久井在来大豆に白羽の矢が立つと、菱山さんらを中心に栽培開始。市民参加型の農法を取り、地域住民が種まきや収穫などの農業体験を楽しみながら毎年大切に育ててきた。今年も25人ほどが参加している。

 最初は400キログラムの種から栽培が始まったが、今では菱山さんの管理する畑だけで1トン収穫できるほど栽培量が増えている。

 菱山さんは長年、植木の生産・販売を生業としてきた。食べ物の栽培は専門ではない中、津久井在来大豆の栽培に参加したのはひとえに「地元への思い」から。生まれも育ちも津久井地域の菱山さんは「地元の良いものを広めたい」と穏やかに語る。

「後引く美味しさ」

 思いが高じ2024年の秋頃、そいちょこの開発に着手。2年近くかけて納得の味にたどり着き、9月1日に販売開始した。

 そいちょこは、津久井在来大豆を香ばしく煎り、地元産の茶葉を使った抹茶チョコで包んだもの。大豆や茶葉の味がしっかり感じられるよう、菱山さんは甘さや抹茶の量を試行錯誤。口に含んだ瞬間に抹茶のほろ苦さが広がり、その後に大豆の上質な甘みが追いかけてくるバランスに仕上げた。

 甘さ控えめのため、菱山さんは「少し大人な味わい。食べ始めるとどんどん食べてしまう後引く美味しさがこだわり」と話す。お茶請けにはもちろん、ビールやウィスキーなどの酒のつまみにもなるという。

 開発時に試作品を食べた地域住民からは「売り出したら絶対に教えて」と声が上がるほど、発売前から高い期待を集めていたという。

 菱山さんは「ぜひ、津久井まで遊びに来て、ドライブのお供や手土産にしてください」とにっこり。

 販売は農畜産物直売所「あぐりんずつくい」(緑区中野625の1)や相模原市立鳥居原ふれあいの館(緑区鳥屋1674)。この他、順次拡大予定という。

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