市内初の第三セクター方式で起業を応援する(株)町田新産業創造センターの専務取締役に就任した 佐々木 基晴さん 60歳
町田には無限の可能性がある
○…町田市と町田商工会議所、民間の八千代銀行が起業する人・団体を応援するために設立し、4月に創業した。「我々も起業ですよ」と笑う。日本が得意とする”ものづくり”を支援する企業サポートは全国にあるが、商業・サービス業を中心にした支援は珍しい。「町田は”商都”だからね。その強みを最大限活かして、起業家と地域を活性化させられれば。やることはいっぱいあるよ」
○…山口県小野田市出身。父親の仕事の関係で小学2年の時に東京へ。音楽に熱中し、中学の時は合唱で日本一に輝いた。学生になってからバンドを結成。ブルースを専門にギターやヴォーカルを担当した。「下北沢に毎日のように通って、ライブをしていたよ」と懐かしむ。「米軍でも演奏したな。めちゃくちゃな英語だったけどね」と笑う。
○…「友だちから『よく金融機関に就職したな』と当時よく言われたよ」と振り返る。就職活動時、大手損保会社に出かけると面接まで時間があり、「ほかの会社の面接を受けるかな」と、ちょうど面接試験をしていた八千代銀行に飛び込んだ。「それが縁で、ずっと勤めさせてもらったよ」。人事や営業企画、研修などの部門で働き、地方の商店街で活性化のために商業診断するコンサルティングを行ったり、中小企業への支援にも積極的に行動を起こした。「このままでは日本はダメになる」と様々な場面で産業振興活動を行った。
○…定年退職し現在の職に就く。成長産業部門で起業を目指す入居者らに様々なサポートをし、入居者同士や地域、団体、消費者などとつなげて「最終的には全国・世界へと成長できる企業になるためのお手伝いができれば」と意気込む。「町田には大学や専門学校も多くあり、地域や行政なども含めて協力体制を構築することが今の必要とされる仕事。町田には商都の歴史があり、無限の可能性を持っている」と期待を膨らませる。
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