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公開日:2026.04.09

町田市芹ヶ谷公園 「芸術の杜」再検討へ 予算案を「異例の」訂正

  • (仮称)国際工芸美術館が隣接して建設される計画だった美術館周辺

    (仮称)国際工芸美術館が隣接して建設される計画だった美術館周辺

 町田市は3月25日、当初予算で「芹ヶ谷公園"芸術の杜"推進事業」に計上していた約36億円の事業費を削減した「訂正案」を議会に提出し可決された。同事業では「(仮称)国際工芸美術館整備費」などが盛り込まれていたが、稲垣康治市長は「計画を練り直す」と事業自体を再検討する意向を示した。

 訂正案では「公園エレベーター棟整備」「(仮称)国際工芸美術館整備」「(仮称)公園案内棟/喫茶/版画工房/アート体験棟整備」などにかかる事業費が0円となり、「芹ヶ谷公園"芸術の杜"全体デザイン再検討」のために約1千万円が新たに計上された。

 削減部分の6割ほど(約22億円)は「(仮称)国際工芸美術館整備費」が占める。2019年に展覧を終了した市立博物館の代わりとなる施設として、同公園内の国際版画美術館に隣接する場所に3階建ての建物を建設する計画。ガラス工芸品や陶磁器のコレクション約4000点を収蔵する予定となっていた。

 ところが、2023年からの5回の入札はいずれも不調。物価高騰などで建設費の折り合いがつかないことが理由とみられ、事業が進まない状況が続いていた。稲垣市長は、訂正案提出の前日に行われた記者会見で入札不調を念頭に「より実現性の高い事業計画へと再構築するために、一度立ち止まった方がよいだろうという判断」と説明した。

あらゆる可能性

 さらに事業見直しの理由として「市民から『意見を聞き取ってもらっていない』との声があること」も挙げた。今後は市民参加型のワークショップや市民意見募集などを行いながら新たな計画を構築していくという。稲垣市長は「(新しい計画については)あらゆる可能性がある」としながらも「規模を小さくし、適性なものにする」可能性があることを明かした。計画の構築は今後2年をかけて行うという。

事前に表明

 訂正案は第一回定例会の最終日に提出されたが、稲垣市長は3月11日の施政方針で事業見直しの議論を行うことを表明していた。当初案は就任前の3月2日に公表されており、石阪丈一前市長の下で組まれたもの。稲垣市長は「訂正は異例である」としたうえで議会に通達し予算審議は同事業以外の部分が優先して行われたという。

裁判は継続

 なお、前述の入札不調のうち4回目は都内企業との間で仮契約が結ばれたが、その後同社からの申し出により契約解除になった経緯がある。この件について市は昨年5月に債務不履行であるとして約8億9500万円の損害賠償を求める訴えを起こした。市担当者によると、今回の事業見直しに関わらず裁判は継続していくという。

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