新型コロナウイルス感染拡大に伴い、町田市内の小中高校でも3月2日から春休みまで臨時休校となるなど児童、生徒に影響が広がっている。各校で卒業式を縮小して行う中、卒業生に寂しい思いをさせたくないと、立ち上がる教員たちの姿があった。
市内の公立小学校では24日(火)に卒業式を予定しているが、時間や人数を制限して実施するため、在校生は参加できない。市立町田第二小学校(貝原俊明校長)では69人の卒業生のために何かできないかと、副校長が発案。貝原校長が音頭を取り、教員らの合奏で送り出すことに決めた。
同校の卒業式は5年生が在校生代表として合唱や合奏で賑やかに送り出すのが本来の姿。また卒業生による呼びかけも自粛を余儀なくされた。今回は教員ら20人がトーンチャイムを使い、いきものがかりの「YELL」を演奏する。同曲を合奏用にアレンジしたのは特別支援教室専門員の佐川雅夫氏だ。「ハンドベルのように一人一音を奏でるトーンチャイムなら、先生たち全員で協力できる」と思いを込める。当日は得意のリコーダーで曲をリードする。
休校中、全員がそろうのが難しい中でのパート練習。「卒業生のために」を合言葉に、演奏が苦手な教員も力を合わせた。貝原校長は「どの学校でも工夫をされていると思います。止むを得ない事情ですが、卒業生たちに寂しい思いをさせたくないですから」と今回の取組について話した。世界的に類を見ない状況下、自分たちにできることでエールを送る。
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