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公開日:2023.01.01

多世代一体 市民と前進
石森市長、2023年を語る

  • 新年への意気込みを語る石森市長

    新年への意気込みを語る石森市長

  • 「各事業を前進させたい」と力を込める石森市長

    「各事業を前進させたい」と力を込める石森市長

  • メッセの展示室

    メッセの展示室

 2023年の幕開けにあたり、本紙は石森孝志八王子市長に恒例の新春インタビューを行った。石森市長は八王子市の新たな基本構想・基本計画「八王子未来デザイン2040(ニーマルヨンマル)」や八王子駅周辺の整備など、各事業を前進させると強調。地域主体で市民と共にまちづくりを進める考えを示した。(聞き手/本紙編集長・地主豊)

 --まずは2022年を振り返り、総括をお願いします。

 「前年に続き、コロナ対策に追われた一年でした。八王子市では保健所を持っている強みを生かし、医師会など医療をはじめ介護関係者と連携。感染者の受診や入院調整を行う拠点として、市独自の『地域医療体制支援拠点』を、感染者が増えるごとに設置してきました。第8波で4回目になります。コロナ禍が始まった当初から医療・介護関係と行政がしっかり情報共有していこうと、ウェブ上で会議や研修会を開いて情報交換を進めてきた経緯があります。独自施策として入院調整に力を入れてきたので、自宅で入院待ちをして亡くなるような事例は起こりませんでした。これは全国的にも注目された取り組みで、こうして市民の生命と健康を守ってきました。

 昨年8月に、新しい保健所が開設したことも大きな出来事です。今までは会議もできないほど狭い場所でしたが、市民の皆さんにもできるだけお越しいただけるようスペースも広く設けています。ぜひ利用していただきたいですね」

 --コロナが長引く中、市内ではイベント再開の動きもありました。

 「市内最大のイベント『八王子まつり』は開催したかったのですが、第7波の中、やむなく直前で中止の判断となりました。その後は、秋になり地域イベントが開催されるようになりました。『八王子いちょう祭り』は規模を縮小しながらコロナ下で続けてきましたが、昨年は例年並みの規模で開催。2日間で約21万人にお越しいただきました。コロナで自粛が続く中、こうしたイベントを待ち望んでいる方も多いと実感しています。

 市内では感染者の高止まりが続いていましたが、一方で重症化率は非常に低い傾向です。今後も感染対策は続けなければなりませんが、できるだけコロナ前の日常に戻すような取り組みを進めたいと考えています」

桑都テラスとメッセ開業

 --昨年10月には「東京たま未来メッセ」が明神町で始動しました。

 「待望の東京たま未来メッセのオープン以降、さまざまなイベントが開催されており、周辺地域の活性化やにぎわいにつながっています。市の主催イベントをやりたいと思っていますし、都の協力のもとできるだけ他の自治体にも呼びかけ、メッセを利用していただく取り組みも進めていきます」

 --中心市街地の活性化に向け、各事業が進行していますね。

 「昨年11月、中町に新しい商業施設『桑都(そうと)テラス』がグランドオープンしました。古くから花街として栄え、八王子の歴史や伝統を感じるエリアです。できるだけ広くPRし、メッセの来訪者もこちらに誘導しながら、中心市街地の活性化につなげていければと考えています」

未来デザイン2040 始動石森市長インタビュー

 --4月からは新たな基本構想・基本計画「八王子未来デザイン2040」が始まります。

 「来年度は新しいスタートを切る大事な年です。策定にあたり市民約2万人が関わり、さまざまなご意見をお寄せいただきました。それを踏まえた新たなビジョンになります。八王子は市の面積が広く、複数の郊外のまちが合併して今の形になったという歴史があります。特性が異なる地域ごとに光を当て、課題についてはそれぞれ地域で主体的に解決していただく。できるだけ市民の皆さんにいろいろな側面で参加してもらい、まちづくりを進めたいと考えています」

 --八王子医療刑務所跡地を活用した「八王子駅南口集いの拠点整備」をはじめ、駅周辺の再整備はいかがでしょうか。

 「八王子駅南口集いの拠点整備は、2026年度の完成に向け、今年度中にPFI事業者が決定する予定です。整備エリアはJR八王子駅南口周辺に位置しており、『サードプレイス』(第3の居場所)として多くの市民の皆さんに集まっていただき、ゆっくり過ごしてもらいたいと思っています。八王子らしさが感じられ、未来のシンボルとなる拠点を目指しており、我々も楽しみにしています。

 旧保健所の跡地は建物の解体が終わりしだい広場を整備し、皆さんに開放する予定です」

二酸化炭素排出ゼロへ

 --脱炭素社会に向けた昨年2月の「ゼロカーボンシティ宣言」についてお聞かせください。

 「『八王子未来デザイン2040』で掲げる取り組みの一つに、2050年までに二酸化炭素排出の実質ゼロを目指す『カーボンニュートラル』があります。まさに市の全ての事業に関わってくる変革のキーワードと言えるでしょう。ただ、これは行政だけで成し遂げられるものではなく、いかに市民や事業者の皆さんに理解していただきながら、『オール八王子』として二酸化炭素の削減を図っていくかが重要です。

 この『ゼロカーボンシティ』の実現に向けた取り組みの一つとして、昨年12月に市民フォーラムを開催しました。いかに二酸化炭素削減が大事か、まずは市民の皆さんがその問題を意識し、次のステップとして実行に移していってもらうことが大切となります。多くの市民の皆さんが行動につなげられるように、行政が率先しながらいろいろな事業を進めていきたいと思います」

ボルダリングW杯、市内で

 --2023年は4月21日から23日、狭間町のエスフォルタアリーナ八王子でスポーツクライミング「ボルダリング」のワールドカップが開催されます。

 「前回は2019年のクライミング世界選手権で、今回のボルダリングは4回目の世界大会になります。八王子は東京2020大会のとき、ホストタウンとしてクライミングの米国代表チームを迎えましたが、コロナで代表選手と対面での交流ができませんでした。昨秋は東北でW杯があって、その足で八王子へ米国チームにお越しいただき、地元の子どもたちとのボルダリング交流が実現しました。今回もできる限り市民の皆さんとの接点を設けられればと思います。

 市内の小学校や幼稚園などでも『八王子で世界大会が行われている』と周知されているようですし、東京2020大会でクライミングが初めて正式種目になったというのも大きな契機です。ゆくゆくは八王子から日本代表選手が誕生して、活躍してくれればと願っています」

11月、日本遺産サミット開催

 --全国の日本遺産認定団体が一堂に会する、毎年恒例の「日本遺産サミット」の開催地が八王子に決定しました。

 「『日本遺産フェスティバルin桑都・八王子』として11月4日と5日、東京たま未来メッセで行います。八王子市は東京都で唯一の認定地域であり、東日本では初のサミット開催になります。全国に104件の日本遺産がありますが、この機会に各地域から多くの方々が訪れる予定で、八王子にとっては非常にありがたいことです。

 ただ、日本遺産自体の認知度が低く、市民でも知らない方が多いのが現状です。今回の開催を通じて、八王子の魅力を再認識してもらうきっかけになればと考えています。市内にはいろいろな名所があるので、こうした魅力をできるだけ知ってもらえるようしっかり準備して、当日を迎えるようにします」

 --最後に、八王子市民に向けて新春メッセージをお願いします。

 「今年も市のさまざまな事業をできるだけ前進させていきたい。八王子は人口が多くて人材豊富で、退職されてもまだまだ元気な方がたくさんいらっしゃいます。それぞれ好きな道を歩んでいただきながら、まちづくりにも積極的に関わっていただきたいですね」

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