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八王子 教育

公開日:2026.07.02

学校司書の常駐請願 不採択 八王子市議会で賛成少数

  • 請願に向け署名活動を行った同会

    請願に向け署名活動を行った同会

 八王子市議会の2026年第2回定例会が6月25日に最終日を迎え、市民団体「八王子市の学校図書館に学校司書の増員を求める会」が提出した請願が、本会議での採択の結果、賛成少数で不採択となった。

 学校司書は、小中学校の図書室で本の貸し出しや読書相談、案内、児童生徒からの購入希望の聞き入れなどを担う職員の総称。子どもたちと本の出会いを豊かにする役割を果たしている。

週1回の勤務「増やしたい」

 同会によると、現在、八王子市内の公立小中学校に勤務する学校司書は27人おり、1人で4校を兼任して業務にあたっている。1校あたりに換算すると勤務は週に1日。同会のメンバーの一人で、元小学校教員の中田悦子さん(75)=弐分方町在住=は、「隣の多摩市は週5日なのに、子どもたちにとって不平等ではないか」と口調を強める。

 請願の背景には、「子どもの本離れ」や「AI時代に不可欠な言語能力・読解力の育成」などがあるという。中田さんは、スマホやゲームの浸透に伴い、子どもたちが本を読む頻度が減っていると指摘。「読書は言語能力のみならず、情緒や想像力が育つ。学校司書の勤務日数が増えることで読書の楽しさを伝える機会が増えれば、本を読む子どもも増えるのでは」と訴える。

 3月からは、街頭などで署名活動を展開。6月1日には、市民7828人分の署名とともに「1校専任・専門の学校司書の常駐をめざし、学校司書の増員を求める請願」を市議会へ提出した。

 請願は本会議に先立ち、付託された文教経済委員会で6月16日に行われた審査を経て、25日の本会議最終日に審査報告と採決が行われた。「子どもたちのために採択すべき」という賛成意見に対し、「技術革新や少子化、学校統合、予算面など、全体を見た上で判断すべき」という反対意見が読み上げられ、結果として賛成少数で不採択となった。

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