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公開日:2026.06.18
八王子市シルバー人材センター シニアの活動支え半世紀 高齢期の社会孤立防ぐ
シニア世代の就業支援や地域貢献活動に取り組む「(公財)八王子市シルバー人材センター」(並木町)が、今年で創立50周年の節目を迎え、6月19日(金)に記念イベントを開催する。同センターは長年にわたり、時代のニーズに合わせた多角的な事業展開や、市と連携した地域見守り活動などを行い、高齢者の社会孤立を防ぐ役割も果たしてきた。
同センターの設立は1976年。当初は「八王子市高齢者事業団」として創立し、4年後に「シルバー人材センター・八王子市高齢者事業団」として法人化された。2025年には大横町にあった本部を現在の並木町へと移転している。設立は都内市区町のうち江戸川区、昭島市に次ぐ3番目の早さで、同センターの杉浦茂樹会長は「当時から、八王子に住む高齢者の皆さんに『定年後も働きたい』という強い思いがあったのでは」と話す。現在は約2500人の会員が登録し、その就業を支援している。
就業内容は多岐にわたり、時代とともに変遷してきた。設立から約30年後の2004年の主要事業は「屋内清掃」や「植木剪定」などだったが、10年には「広報はちおうじ」の全戸配布を受託。14年には体育館の鍵開けなどの「建物管理」や広報配布が全体の4分の1を占めるまでに。24年には「放課後子ども教室」の安全管理業務も加わり、広報配布と合わせて全体の約3割に拡大した。杉浦会長によると、広報配布には現在約600人の会員が携わっているという。
24年に入会した大廣俊夫さん(83)は、センターが入る旧横山事務所の清掃などを請け負う。「働くことは生活にメリハリをつけるためにすごくいい」と話し、「仕事があるのは元気の素。自宅よりこっちの方が掃除に身が入る」とにこやかに語った。
街を見守る役割も
同センターは市と「見守り協定」を締結している。会員が街を歩いて広報をポスティングする際、郵便受けにチラシがあふれていないかを確認したり、道端で倒れている人がいないかに気を配ったりすることで、地域の異変をいち早く察知。地域を見守るセーフティーネットとしての役割も担っている。
独自事業がグッドデザイン賞
25年度には独自事業の「銀の声」がグッドデザイン賞を受賞。これは企業が進めるシニア向けの商品開発や研究機関のアンケート調査にモニターとして協力するもので、体力的負担が軽いのが特徴だ。耳が聞こえにくい、足が不自由といった高齢者の「生の声」を集め、高性能スピーカーや高齢者向けモビリティの開発に役立てる。杉浦会長は「仕事を通して仲間づくりをしてもらえたら。コロナの影響で希薄になった地域コミュニティのつながりに代わる存在になっていきたい」と語り、高齢期の社会孤立を防ぐ役割を今後も担い続ける決意を示した。
創立記念イベントは6月19日(金)午後2時から、いちょうホールで。
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