任期満了に伴う大和市議会議員選挙が4月24日に実施され、市議28人が決まった。昭和34年の市制施行から14度目となった今回の市議選には現職18人、元職1人、新人24人の計43人が立候補。当選倍率は1・53倍で、定数30に47人が立候補した昭和42年に次ぐ史上3番目の激戦となった。投票率は前回より2・46ポイント低い42・41%だった。
議員の半数が入れ替わり
今回の市議選は現職2人が任期半ばで死去、8人が引退したことから、現職の立候補は過去40年で最も少ない18人。これに元職1人、新人24人が立候補する激しい戦いとなった。
即日開票の結果、現職4人が落選。定数28の半数にあたる14人の新人が当選し、定数の半数が入れ替わる結果となった。
現職では、4年前の選挙で2千票余りを獲得して初当選した民主党の村上寛光氏が、前回から1500票以上減らして落選。任期半ばで社民党を離党し、一時は市長選に立候補する動きを見せた無所属の岡本聖哉氏も前回の2千票超から870票減らし議席を失った。同様に前回下位当選で激戦の市北部が拠点の岩崎清昭氏と、共産党の高久良美氏も苦杯を喫した。
一方で、神奈川ネットの河崎民子氏と公明党の古澤敏行氏、無所属の木村賢一氏と平田純治氏の4人は前回より得票数を伸ばした。
新人が躍進
今回の市議選には、前回からほぼ倍増の24人の新人が立候補。政党系8人と無所属6人の計14人が初当選を果たした。
新人の当選者は、政党系では公明党が最も多い3人。みんなの党は2人で民主党、自民党、神奈川ネットがそれぞれ1人の計8人。
13人が出馬した無所属新人では、前回落選した中村一夫氏が2度目の挑戦で初当選。30代前半の二見健介氏町田零二氏、赤嶺太一氏の3人ら合わせて6人が当選した。
みんな、初議席
全体の政党別では、みんなの党の新人2人が当選し、初の議席を獲得した。
公明党は4年前の改選時の5人を手堅く守り、自民党は現職の菊地弘氏と新人の井上貢氏が1位と2位を独占。推薦を受けた小倉隆夫氏も2千票を超える得票で初当選した。自民系は2増の3人となり、今後の議会運営の中心となりそう。
対照的に5人を擁立した政権与党の民主党は、現職と新人あわせて3人が落選。当選は2人にとどまる惨敗となった。
共産は現職の落選で1減の3人、神奈川ネットも新人1人が及ばず、1減の2人となり、それぞれ改選前から議席を減らした。
平均51歳
改選前の議員の平均年齢は60・34歳だったが、今回の改選により平均年齢は51・42歳となった。
最高齢は古木勝治氏の74歳で、最年少は赤嶺太一氏の30歳。共産党の窪純氏が10回目の当選を果たすなどベテラン現職も奮闘した。
窪氏の初当選は昭和50年で、最年少の赤嶺氏はこの時、5歳だった。
新会派と議長
今後は新会派と議長人事に注目が移る。
今期の議長候補は副議長経験者の大谷仁氏と菊地弘氏、木村賢一氏、さらに古木勝治元議長の4人。
会派は、2議席を獲得した自民党を中心に、自民・菊地氏と行動を共にしてきた旧無所属・自民の国兼晴子氏と平田純治氏、旧市民クラブで唯一改選した大谷仁氏、これに保守系無所属の新人がどう結集するかが焦点。最大会派となり得るこの勢力は、最大で12人程度が合流可能とみられる。
議会改革と行財政改革、地方制度改革の3つの政策を旗印に菅原直敏県議が支援した候補は9人のうち5人が当選した。内訳は、みんな2、自民1、無所属2。
この5人が同じ会派となる可能性は低いが、会派を横断した改革の取り組みが従来の議会運営に一石を投じることになりそう。
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