県央地域の中学軟式野球部33チーム36校(一部合同チームあり)による「令和5年度春季県央ブロック大会」の決勝戦が5月6日、春日台中学校で行われた。決勝戦に駒を進めた南林間中学校が、海老名中学校(海老名)との激戦を4対3で制し、逆転サヨナラ勝ちで県大会出場への切符を手に入れた。
「諦めなければ勝てる」
強風の中行われた決勝戦は、初回に南林間が1点先制し、3回にも追加点を挙げて2対0でリード。守備では5回まで無失点に抑えたが、6回に3点を取られ、苦しい展開に。
途中、強風で何度も試合中断を余儀なくされたが、その間、気持ちを落ち着かせたり、選手同士で声を掛け合うなど、プラスに変えていった。
そして2対3で迎えた最終回。1アウト2・3塁のチャンスを作ると、7番の徳田雄司選手(2年)が決勝打となる走者一掃のライト前ヒットを放ち、優勝を飾った。
昨年秋の市大会ではつきみ野中学校にコールド負けを喫した南林間。その悔しさをバネに練習を重ね、今大会では優勝までの5試合中3試合がサヨナラ勝ちと、終盤の力強さが際立つほどに成長を遂げた。
中島滉監督は「サヨナラ勝ちの経験を積み重ねていたので、決勝戦も『諦めなければ勝てる』という雰囲気が作られていた。大会を通じて自信を付けていったのでは」と今大会を振り返った。
県大会が明日開幕
南林間は27日(土)から開催される「第50回神奈川県中学校春季軟式野球大会」に出場する。岡和田昌曉主将(3年)は「県大会は各地区を代表してきているチームがそろうので簡単に勝てる相手ではないが、県央王者として、1戦1戦勝てるように頑張りたい」と意気込んだ。
初戦の相手は逗子開成中学校(横須賀)。同日に相模原市の横山公園野球場で行われる。