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リーグ制覇し 羽ばたく 神奈川工科大学
神奈川工科大学硬式野球部が「Love&Fight 革命を」を今シーズンのスローガンに掲げ、神奈川大学野球連盟の1部リーグ戦で創部58年目にして悲願の初優勝に挑む。学生最後の競技生活を有終の美で締めようと、今年4月から4年生になる松下晴(はる)さんと山下武将(たけまさ)さん、永野豪大(たけひろ)さんの3人が学生コーチとして戦力の底上げに奮闘している。
学生コーチは一般的な技術指導ではなく、監督と選手の間に入って練習の円滑化を図ったり、練習メニューを指示するなど、主にチームをサポートする役割を担っている。3人はスタメン入り目指して練習に汗を流していたものの、ケガや就職、新型コロナの流行などの理由でプレーヤーを諦め、「チームのために」という想いで自ら学生コーチを志願した。
同大学硬式野球部は160人前後の部員を抱える大所帯。3グループに分けて朝と夕方の練習に取り組んでおり、3人は誰よりも早くグラウンドに入って準備運動の進行やノッカーを務め、気の抜けたプレーには仲間であっても心を鬼にして叱咤することもある。
競技と学業両立後輩らの手本に
実験や実習が多い理工系大学において、3人は競技と学業の両立でリーダーシップを発揮。松下さんと永野さんは、休み時間に練習メニューを組み立てたり、就職について考えるなどオンとオフを上手に使い分ける。
松下さんは卒業後、電気技術者の道に進みたいと言い、目標とする「父親を超えたい」と語る。情報ネットワークを学ぶ永野さんは、4年間で身につけた知識を強みに「IT系に就職したい」と将来像を描く。教師志望の山下さんは、今年5月から厚木市立南毛利中学校で教育実習に取り組む。泥臭く頑張った4年間を糧に「生徒と向き合う教師でありたい」と前向きだ。
「本気で優勝を狙いにいく」。3人は言葉を揃え、最終学年を迎える決意を滲ませた。
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