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公開日:2026.04.17

車いすで挑んだ一人旅 46日間の軌跡 写真展に 厚木市愛名在住近藤さん

  • 手掛けた旅行記を手にする近藤さん

    手掛けた旅行記を手にする近藤さん

 厚木市愛名の近藤和子さん(69)が、車いすで単身スウェーデンに渡り、46日間に及ぶ一人旅を敢行した。その軌跡をたどる写真展を、4月30日(木)から5月5日(火)までamyuあつぎ5階のあつぎアートギャラリー4で開催する。

できることを探す

 近藤さんは生後10か月でポリオに感染し、8歳から車いす生活を送ってきた。首から下に重度の麻痺が残るという困難な状況にあっても、信念は一貫していた。「できない理由を探すのではなく、今できることを探す」という生き方がそれだ。これまでも運転免許の取得、就職、結婚、そして出産・子育てと、自らの手で人生を切り開いてきた。

動き出した「夢」

 そんな近藤さんが長年抱いていたのが「海外一人旅」という夢。重度の障害に加え、語学力や資金面から一度は諦めかけていた。転機となったのは2023年、参加したSNSコミュニティでの問いかけだった。「何の制約もなかったら何をしたいか」という問いに、思わず「海外で一人暮らしをしてみたい」と本音を漏らした。

 この言葉にコミュニティのメンバーが反応。「必ず実現しよう」と支援の輪が広がり、挑戦したクラウドファンディングでは、126人から目標の50万円を大きく上回る約78万円が集まった。

全く知らない場所へ

 渡航先に選んだのは、福祉先進国として知られるスウェーデンのストックホルム。あえて知り合いのいない地を選んだのは、「誰にも頼らず生活した方が面白い」という近藤さんらしい好奇心からだ。寄せられた支援金により、身体への負担が少ないビジネスクラスでの渡航が実現した。

 現地でもフェリーでフィンランドへ足を延ばしたり、急な坂道では現地の人に助けを借りて登り切ったりと果敢に挑戦。言葉の壁はスマホの同時通訳アプリを駆使し、現地の人々と交流を深めたという。

 多くの支えを受け、46日間の旅を無事に完遂。近藤さんは「挑戦したからこそ多くの景色や人に出会えた。私の姿が誰かの背中を押せたらうれしい」と話している。

 今回の写真展では約70点の写真とともに、旅を通じて紡いだ言葉も展示される。午前10時から午後5時までで入場無料。期間中は、近藤さんもほぼ在廊予定で、自身が手掛けた旅行記「勇気は1ミリあればいい」も販売される。

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