人口減少 どうにも止まらない
横須賀市が抱える難問の1つである「人口減少」をテーマに、現状認識と対策を探る市政シンポジウムが今月8日、汐入の産業交流プラザで開かれた。各分野の代表者が、それぞれの立場で感じている危機意識などを述べた。市民グループ「ヨコスカをよくする会」の主催。約50人が参加した。
市内で不動産会社を営む秋山誠さんは、企業撤退による生産拠点の不在で高卒者の就職が叶わなくなったことを問題視。「仕事を外に求めざるを得ない状況にあり、若年層の流出が加速している」と報告した。
子育て世代を代表して寺田由美さんは、「学童保育料の高さは県内一。時間外保育を求める母親のニーズにも対応できていない」と話し、市の対応改善に期待を込めた。
「『高値安定』の中央地区の地代が新規出店などの弊害になっている」と述べたのは、大滝町で文具店を開く品川哲朗さん。街の魅力低下は人口減少に直結する問題とした上で、人の流れが変わっている実態を把握し、評価是正することを求めた。
神奈川新聞社の高橋融生記者は、経済分野の取材を通じた意見として、「海外を含め生産拠点のシフトは止められない。日産追浜工場の縮小も先ごろ発表された」とし、容易くない企業誘致の現状を説いた。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>