公郷町にある市営住宅「本公郷改良アパート」では現在、建替え事業が進んでいる。先月19日には横須賀市や事業関係者、町内会などの参加のもと、地鎮祭が行われた。工期は今月7日から2025年6月末。
同アパートの竣工は、50年前の1970年。本公郷地域の住宅整備を目的に作られたため「改良アパート」と名付けられた。4棟5〜11階建て(330戸)、市営住宅の中では高層で、1階には店舗があり、敷地内には保育園や青少年の家などが整備されていた。
老朽化・耐震性などの問題から、市は建替えを決定。設計や建設、維持管理などに民間の資金とノウハウを活用する「PFI」という手法を導入し、事業者を募集。青木あすなろ建設株式会社(横浜市/設計・建設)、株式会社市浦ハウジング&プランニング(東京都/設計代表・工事管理)、ウスイホーム株式会社(横須賀市/入居者移転支援)の三社からなる「結愛グループ」が選ばれていた。
仮移転なしで建替え
計画は5〜9階建て260戸、間取りは1LDKを中心としたものに変更。敷地内で段階的に建替えをしていく方式で、現状で約260世帯の入居者は、別の場所に仮移転する必要はない。同住宅は高齢者世帯の割合も高いことから、敷地内の余剰地活用として福祉NPOの拠点やコンビニエンスストアなどの開設も計画に盛り込まれている。隣接する交番はそのまま残される。
事業費は総額約53億4千万円で約3分の2を国の補助金で賄い、約3分の1を市が負担。PFIを活用した市営住宅の建替えは関東地域では初めてで、市が単独で事業を行った場合に比べ、約13%の費用削減になるという。
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