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横須賀・三浦 人物風土記

公開日:2023.04.28

大松寺住職として「三浦三十八地蔵尊 卯年御開帳」を取りまとめる
大野 元久さん
小矢部在住 56歳

  • 大野 元久さん (写真1)

激動の時代 祈りを続ける 

 ○…12年に一度の卯年に三浦半島38の寺院で行われる「地蔵尊御開帳」を代表として取りまとめる。自身も含めて、参加寺院では代替わりが進み、開催にあたって前回の資料探しや当時を知る人への聞き込みに加え、宗派を超えた調整などの準備に追われたが、ようやく開催にこぎつけた。「これを機会に多くの人に寺巡りの面白さを知ってもらえたら」と語る表情は晴れやかだ。

 ○…寺の家に生まれ、小学生の頃から法要の手伝いをしていた。漠然と「将来この寺の住職になるんだ」と後継者としての自覚はあったが、中学生の夏、お盆のお経回りで同級生の家を訪ねた時は「気恥ずかしさを感じた」という。48歳の時、急逝した父の後を継ぐこととなった。何も準備がなく、就任当初は住職としての仕事をこなすことに苦労したが「檀家の方に温かい言葉をかけてもらえると報われる思いがした」と当時を振り返る。

 ○…古き良き文化や風習に惹かれることが多い。寺巡りに関しては「御朱印や御宝印だけでなく、建物や仏像、地蔵など寺には様々な魅力がある」といきいきと話す。また、昨今の冠婚葬祭の簡略化には理解を示しながらも「先人が伝えてきたものを守り伝えることこそ自分の役目」と言葉に力強さをにじませた。

 ○…御開帳のテーマは「世界平和祈願」「疫病退散祈願」。天災やコロナなど「人間の力では抗えない困難な場面こそ、仏様に手を合わせてお祈りすることが大切」と語る。前回の御開帳は東日本大震災後の社会不安の中で行われたが、今回はいまだ尾を引くコロナ禍とウクライナ情勢が重なる中での開催に。「これも何かの巡り合わせかもしれない」。激動の時代でも祈りを続ける。

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