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横須賀・三浦 社会

公開日:2024.03.04

さよならプライム、52年にありがとう
解体後は33階建て複合ビルへ

  • 多くの利用客らに見守られながらシャッターを下ろした

 横須賀中央駅前の商業施設「横須賀プライム」が、2月29日に全館の営業を終了した。「緑屋」「ウォーク」の屋号で市民に親しまれてきたが、同施設を含む周辺地区の再開発事業で閉館し、解体後は33階建ての複合ビルが建設される。

 「52年間、長きにわたりお客様のご愛顧いただきましたことを心から感謝いたします」―。坂本信也館長は、目に涙を浮かべながら、集まった人たちに感謝の辞を述べた。閉店時刻の午後8時には閉館を惜しむ利用客や地元の若松町会のメンバーらが集まり、2階出入口で挨拶する坂本館長と従業員を拍手で労った。

かつては屋上活用も

 同施設が月賦百貨店「緑屋」の横須賀店として営業を始めたのは1972年。85年にはファッションビル「ウォーク」、98年にテナント店を主体とした「プライム」と名称とコンセプトを変えながら同地で営業を続けた。

 「緑屋」時代には屋上に観覧車が設置され、休日は多くの家族連れでにぎわった。池田町在住の男性(56)は「タレントが出演するイベントに友達と出かけたことを覚えている。ペットショップでウサギを見るのも楽しみのひとつだった」と当時を懐かしむ。

新施設29年竣工

 同施設は「若松1丁目地区市街地再開発」に組み込まれており、同地には地下1階地上33階建ての複合施設が建設される計画だ。

 1階から4階は商業フロア、5階が住居用エントランスとなり6階から10階がホテル、11階から33階が住宅となる。竣工は2029年夏ごろを予定。現在の建物は3月末から順次解体が進められていく。

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