横須賀・三浦 スポーツ
公開日:2026.06.14
法人会講演で元日本代表秋田氏 W杯向け直前エール 地元ゆかり伊東・鈴木両選手へ
横須賀法人会は6月10日、サッカー元日本代表DFで、現在は運動器具の会社を営む秋田豊氏(55)=写真=を迎えて講演を行った。会場のメルキュール横須賀には約70人の参加者が集まり、耳を傾けた。
テーマは「一流の思考力」。現役時代に鹿島アントラーズや日本代表で数々の修羅場をくぐり抜けてきた経験と、能力に頼らず勝ち上がってきた自身の思考法をビジネスや人生に重ね合わせて語った。
秋田氏が強調したのは、「逆算」と「転換」の重要性。突出した才能を持たなかった自身がなぜ37歳まで第一線でプロを続け、ワールドカップ(W杯)のピッチに立てたのか、という点を自己分析し、「ビジョン」「発想の転換」「責任感」の3つを掲げた。
足の遅さや技術のなさを補うため、少年野球時代のフライ捕球の経験から得た「空間認知能力」をヘディングに特化させることを思い立ち、高校時代は毎日50本の居残り練習を課し、「秋田といえばヘディング」と言われるまでの絶対的武器に育て上げたと話した。
現役時代の元同僚である本田圭佑選手と川島永嗣選手の若き日のエピソードも披露。本田選手が「ミランの10番になる」という小学校時代のビジョンを逆算して18歳から毎日フリーキックの練習を続けたこと、川島選手が20歳から海外を見据えて外国籍選手とランチを共にし語学を磨いていたことを引き合いに出し、「成功する人間は、常に具体的な未来から今やるべきことを逆算している」と伝えた。
注目が集まっているW杯に出場する地元ゆかりの伊東純也選手(横須賀市鴨居出身)と鈴木唯斗選手(葉山町出身)についても言及。攻撃の要である伊東選手を「(J2の)甲府から芽が出て、柏、そして海外へとステップアップしていった『苦労人』」と評し、「下から這い上がってきた選手はメンタリティが強い。圧倒的なスピードと折れない心が日本の最大のストロングポイントになる。試合を決定づける活躍をしてくれるはず」と期待を語った。Jリーグや新天地での活躍が評価され、代表へと上り詰めた鈴木選手に対しても、「本番ではいつ、どんな形でチャンスが巡ってくるか分からない。前回大会でも途中出場の選手たちが流れをガラリと変えた。出番が来た瞬間に『絶対にやってやる』という強いメンタリティを持って臨めるよう、準備してほしい」とエールを送った。
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