横須賀・三浦 スポーツ
公開日:2026.07.10
「悔しい思いしたくない」 大高歩さん(関東学院六浦高卒 30歳)
投手としてずば抜けた才能があったわけではなかったが、中学3年から高校1年にかけて身長が18cmも伸び、180cmを超えると球速が劇的にアップした。成長を実感できるようになり、母親が毎日作ってくれる「3リットルの弁当箱」を平らげる食トレと練習が実を結び、3年生になる頃には球速は140Km近くに達した。
ただ、チームは「甲子園」を現実的な目標として掲げるレベルではなかった。部員の熱量にもバラつきがあり、「もっと上を目指してやりたい」というジレンマに苛まれることもあった。周囲を言葉で鼓舞するタイプでもなく、数人の仲間と狂ったように居残り練習を重ね、背中で見せることで思いを伝えた。
忘れられない記憶は3年の春の大会。日大高校を相手に、9回2アウトまで勝利を手にしかけていた。しかし、激しい大雨の中で歯車が狂い、12対13という壮絶な乱打戦の末に大逆転サヨナラ負けを喫した。
「二度と、あんな悔しい思いはしたくない」。夏に向けてそこからの数ケ月間、目の色を変えて練習に打ち込んだ。最後は2回戦であっけなく敗れたが、不思議と悔しさはなく「やりきった」という満足感が勝った。と同時に「大学野球でプロを目指す」という次のステージが明確になった。
* * *
掲げた目標から逆算して今必要な努力をこなす――その原点は高校時代の経験にあるという。大学中退後に挑んだ独立リーグでは解雇と再起を繰り返すなど、辛酸を舐める日々を送ったが、泥臭く努力するスタイルが自身の生き方そのものとなった。現在は小泉進次郎事務所に身を置き、政治の世界で新たな下積みに励む。スポーツによる地域の活性化や若者の流出抑制という目標を実現するために、一歩ずつ歩みを進めている。
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