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公開日:2026.07.10
海洋ごみ 難所での搬出に光明 大型ドローンで実証実験
海洋ごみ削減に取り組むNPO法人海の森・山の森事務局(本部・横浜市)は7月5日、横須賀市走水で大型ドローンを活用して海洋ごみを運搬する実証実験を実施した。崖地など回収が困難な場所での効率化を目指すもので、早急な解決が求められる海洋ごみ問題の打開策として期待される。
同事務局は2020年から約5年かけ、435Kmにおよぶ県内の海岸線を歩いてごみを拾う「プラごみバスターズ事業」を実施。地域ごとのごみの量を詳細に調査した結果、総量の65%が横須賀市と三浦市に集中していることが判明した。
要因として考えらえれるのは、東京湾や相模湾に囲まれる三浦半島は潮流や風の影響を受けやすいということ。人目につきにくい磯場や崖に囲まれた海岸にも、大量のごみが漂着していた。
放置すれば強風で再び海へ流出してしまうが、なかには海岸へ降りるためにロープを伝う必要がある急斜面や滑りやすい磯場もあり、人力での搬出には多大な時間と労力を要していた。そこで同法人は、重量物運搬用の大型ドローンを保有する企業と連携し、今回の実証実験に踏み切った。
実験場所である走水では、わずか1時間の清掃活動で90kgのごみを回収。これをドローンで6回に分けてごみ集積場まで搬出したところ、1時間弱で作業を終えることができた。これまでの人力による作業では3時間を費やしていた搬出作業を大幅に短縮でき、豊田直之理事長は「重いごみを背負い、足場の悪い場所を歩く危険がなくなることも大きな成果」と評価する。
一方、大型ドローンを飛行させるには1基あたり数十万円の費用がかかるため、その捻出方法をいかに構築するかが今後の課題という。豊田理事長は「有害物質を吸着したマイクロプラスチックが魚を介して人体に影響を及ぼす可能性もあり、海洋ごみ問題の解決は”待ったなし”の状況。持続可能な体制を整え、早急に対応していきたい」と語った。
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