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横須賀・三浦 教育

公開日:2026.11.07

三浦初声高校 丹精込めて育てた和牛肉を販売 畜産部の生徒らが

  • 初声寿と畜産部の部員たち

    初声寿と畜産部の部員たち

 神奈川県立三浦初声高校の和田キャンパス(三浦市初声町和田)で11月21日(土)、校内で育てた野菜や果樹などを生徒たちが販売する「収穫祭」が開かれる。今年の目玉は、同校畜産部が校内で初めて人工授精で繁殖に成功した黒毛和牛の精肉とカレーの販売だ。

 「初声寿」と名付けられた同校の牛舎で誕生したオス。同部では飼育の難しさから、これまで外部から子牛を導入して肥育していたが、同校初の自校繁殖に挑戦。その中で母牛が育児放棄をするなどのトラブルにも見舞われたが、手探りで人工哺乳などの飼育を行い、一から命を育て上げた。

ストレス防ぎ愛情注ぐ

 飼育で重視したのは、肉質に直結する「ストレスのない環境づくり」だ。日頃の観察を欠かさず、夏場は扇風機と散水で暑さ対策を徹底。餌作りにもこだわり、地元の牛農家の指導を受けておからや校内の畑で栽培した飼料用トウモロコシなどを配合した発酵飼料を与え、日々の体調に合わせて分量を調整した。

 また、毎日ブラッシングを行ったり、話しかけたりするなど愛情を注いできた。「食事の途中でも中断してブラッシングを求めるなど、人懐っこくて可愛い牛」と部員たちは笑顔で振り返る。

最高評価「A5」

 約2年2カ月の肥育期間を経て出荷の日を迎えた際は、部員全員で見送り、別れを惜しんだという。

 その後、専門の業者による枝肉評価が行われ、最高ランクである「A5」を獲得。肉を加工した精肉店からは「肉が柔らかく、脂身が甘い。ストレスなく丁寧に育てられた証」と高い評価を受けた。肉の半分はすでに横須賀市内の商業施設で先行販売されており、残りが今回の収穫祭で販売される。当日はステーキ用などのカット肉や、その肉を使用したレトルトカレー200食が並ぶ。

 誕生から出荷まで育てあげた部長の鈴木晴捺(はな)さん(3年)は、「『かわいそう』と思うのではなく、愛情をかけて大切に育ててきたストーリーを感じてほしい。命への感謝とともに、『美味しい』と笑顔で食べてもらえたら嬉しい」と話した。

 そのほか、収穫祭では同校生徒が手がけたダイコンなどの冬野菜や温州ミカンといった果樹などを販売する。午前10時から午後1時。詳細は同校【電話】046・888・1036へ。

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