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公開日:2026.10.16

横須賀市走水 アートで地域の価値再発見 廃校跡地トライアル活用

  • アートで地域の価値再発見 (写真1)

  • 校庭を使って段ボールアートのワークショップを実施する

    校庭を使って段ボールアートのワークショップを実施する

 横須賀市走水地区を舞台にしたアート&カルチャーイベント「Through the Water 2026 Autumn」が10月31日(土)から11月3日(祝)までの4日間、旧走水小学校などで開催される。少子化に伴う廃校や地域の高齢化が進む中、住民とアーティストが手を取り合い、地域の価値の再発見と学校跡地活用に向けた実験的な試みを展開する。

 走水地区は東京湾の入口に位置し、豊富な湧水や自然海岸、古くからの神社や伝統文化が残る地域。その一方で、少子化に伴う小学校の統合や主要産物である海苔の収穫量減少など、地域の維持に関わる課題も抱えている。活力の減退に対する地元住民の危機感は強く、時代の変化に対応した地域のあり方を模索する中で今回のアートフェスの企画が浮上した。

 中心となって活動するのが、走水海岸で飲食店「かねよ食堂」を営む金澤等さんと、中学時代の同級生である藤澤寛子さんら同フェスの実行委員会メンバー。地域の10年後を語り合う「走水未来ミーティング」で重ねてきた議論をもとに、描いた構想を形にする実践の場として今回のイベントを立ち上げた。単に観光客を集めて賑わいを創出するにとどまらず、参加者が地域の環境や歴史に思いを馳せ、その価値を捉え直すきっかけとしていく。アートや音楽、食といった五感による体験を通じて地域の魅力を多角的に発信する。

廃校跡地トライアル活用

 旧走水小学校をメイン会場に、走水水源地公園、かねよ食堂の3拠点で展開。旧走水小では、横浜を拠点に活動する「BankART1929」のキュレーションによる現代アート展「走水水源地2026」を開催する。数々の作品が校舎内に展示されるほか、識者を招いて海洋教育と学びをテーマとするトークセッションも行う。

 走水水源地公園では音楽ライブのほか、シーグラスを用いたワークショップなどがある。

 金澤さんは、同フェスを一過性の祭典にとどめず、隔年ペースで定例化したい考え。地域内外の多様な人々が交わり、持続可能な未来の形をともに模索する挑戦に位置付けている。継続していくためにクラウドファンディングを活用して広く賛同者や支援者を募っている。入場は一部ワークショップを除き無料。公式サイト(https://throughthewater2026.umitomirai.jp/)に詳細。

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