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公開日:2026.10.30

Wサーフィンワールドカップ 中学生選手に熱視線 永藤選手(馬堀)と菱沼選手(北下浦)

  • お互いを「ライバルであり最高の相棒」と認める関係。永藤選手(右)と菱沼選手

    お互いを「ライバルであり最高の相棒」と認める関係。永藤選手(右)と菱沼選手

  • 中学生選手に熱視線 (写真2)

 横須賀市の津久井浜海岸を舞台にして繰り広げられる「ANAウインドサーフィンワールドカップ横須賀・三浦大会」が10月31日(土)に開幕する。期間は11月4日(水)までの5日間。世界で競うトップセイラー約80人の中で、馬堀中3年の永藤千晃選手と北下浦中3年の菱沼獅(れお)選手の2人が出場権を掴み、最高峰の舞台に挑む。同じ時期に競技を始め、互いを刺激し、高め合いながら成長を遂げてきた若きホープたちに大きな注目が集まる。

永藤選手(馬堀)と菱沼選手(北下浦)

 国内有数の人気ゲレンデである津久井浜海岸で2017年から行われているW杯は新型コロナによる中止期間を経て、今回で8回目。競技だけでなく、ビーチを活用した地域活性化イベントの要素も持ち、期間中約4万人の来場者(オンライン視聴11万人)を見込む。

 2人は、国内選手の男子エントリー枠20人のうち、プロ選手に混じって出場した9月の和歌山大会と10月の津久井浜大会でアマチュアながら上位の成績を収め、出場枠に滑り込んだ。

 2人がウインドサーフィンに触れたのは小学5年生の頃。学校で配布された体験会の案内を見て興味を持ったという。永藤選手は父がウインドサーフィン経験者、菱沼選手は津久井浜海岸の目と鼻の先の場所に暮らしており、ともにマリンスポーツに憧れを抱いていた。体験会参加後は、地元のウインドサーフィンショップのTEARSが開設しているジュニアアカデミーに入会。毎週末の練習会で五輪出場の経験者でもある須長由季選手などに教えを請いながら腕を磨き、レースにも参戦するようになった。

 「最初はボードの上に立つことすらできずに苦戦した」と話す2人だが、「風を掴んだボードが加速していく感覚を得てから楽しさに引き込まれていった」と口を揃える。「海面から浮き上がり時速40〜50Kmで滑空していくスピード感に魅せられている」と話す永藤選手に対し、「チームスポーツと異なり、自分の判断と責任で行動できる自由さが魅力」と菱沼選手は個人種目としての面白さと本人との適性にも言及した。

 急成長を遂げてのW杯出場だが、2人とも世界のトップレベルの走りを経験するのは今回が初めてとなる。「圧倒的な体格差とレベルの差は十分分かっている。同じ海面を走り、その技術やスピードを直接肌で感じて全てを吸収したい」と菱沼選手。「熱中できる環境を用意し、支援してくれている家族のためにも頑張りたい」と意欲を見せた永藤選手。今回のチャンスを成長のステップに位置付けている。

 互いを「ライバルであり最高の相棒」と認め合う2人だが、現在は進路選択を迫られる大事な時期を迎えている。受験勉強との折り合いも求められる中、そのハードルを乗り越えた先に見据えるのは、4年後のアジア大会(U─19枠)や五輪出場、プロツアーの表彰台、そしてW杯での上位進出だ。高みを目指し続ける若き挑戦者たちへ、地元からも熱い期待とエールが寄せられている。

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