三浦 コラム
公開日:2021.01.01
三浦半島 草花歳時記
特別編 「松竹梅」はなぜ目出たいの?
文・写真 金子昇
明けましておめでとうございます。特別編の今回は、お正月にふさわしい「松竹梅」の話です。
中国では松竹梅を「歳寒三友」(さいかんさんゆう…寒い冬に友とすべきものは松・竹・梅であるの意)といいます。松竹梅が選ばれた理由は、松と竹は冬でも緑葉がいつまでも変わらず、梅は最も寒い時期に花を凛と咲かせることから、三者は君子の高い節操の比喩として用いられてきました。こうした文化が室町時代に日本へ導入され、後にめでたいもの、縁起の良いものとして使われてきました。
松(マツの仲間の総称)…水分の少ない岩場等の過酷な環境にも生育し、繁殖力も大きいことから、人の長寿と子孫繁栄を願っています。
竹(タケの仲間の総称)…常緑で清楚であり成長も早く、茎は真直ぐなことから人の清らかで素直な性格を表し、また地下茎で広く繋がっていることから、家族(民族)の連帯や人の協調性を表しています。
梅…松と竹にはない華やかな花を咲かせることで、人生の華やかさと食用や薬用に用いられることから、健康な身体づくりに役立っています。
植物の世界から見ても、三者はバランスよく選ばれており、松は裸子(らし)植物、竹は植物の単子葉類、梅は被子(ひし)植物の双子葉類と理にかなっています。
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