初声小学校で6月28日、6年生74人が和紙の原料となるコウゾの紙漉き体験をした。日本伝統の手漉き和紙文化を守ろうと、和田地区を拠点に活動する市民団体「三浦手漉き和紙を考える会」(角田義行会長)が協力する総合学習の一環。3月から取り組んできた和紙作りの最終工程で、児童たちは「ふわふわで気持ちいい」などと楽しそうに作業をこなした。
この日は、同会メンバー13人が参加し、道具を用意。児童たちは液体の中に簀の子を潜らせ、前日に棒で叩いて細かくしたコウゾの繊維を均等に掬い取った。真剣な表情で紙漉きに挑戦していた桑山旅穹(りょく)さんは「自分なりにはうまくできたと思う」と満足げに語った。角田会長は「初の試みだったけれど、完成まで順調に辿り着いた。初声小の新しい伝統になれば」と期待を寄せた。
色紙サイズの和紙は、水気を切って乾燥させた後、学校で保管。今後は活用法を考えながら、来年3月の卒業式で児童たちへ贈られるという。
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