逗子市は2013年度から同市議会定例会で携帯型タッチパネル式パソコン、タブレット型端末を導入する。議会で資料として配布される膨大な紙の削減や索引する時間の短縮などが目的。昨年12月に同端末の実証実験が行われ、検証した結果導入を決めた。同市によると全国的にも先進的な取り組みという。
同市議会では定例会ごとに議案にかかる資料が議員に配布されるが、使用される紙は数百から千頁以上に及ぶ。予算審議の際には2千頁を超えることもあるといい、紙の消費が激しい上、索引にも時間がかかるとして端末導入を模索してきた。昨年12月議会では民間会社2社から7台の端末をレンタルし、効果を検証。パソコン端末の扱いに慣れていない議員からは「使いづらい」「情報のセキュリティは確保されるのか」など意見も出たが、膨大な議会資料が一つの端末に収められることに加え、指先ひとつで議案や日程など案件が検索できることなどを評価した。
年内にもペーパーレス化
同市では13年度予算案に同端末の導入費用として端末のレンタル代などを含む226万円を計上。端末は各議員に貸与し、インターネット回線を通じて会議に活用する。ただ現状では議会規則で議場への電子機器の持ち込みが禁じられているため、規則を見直した上、6月議会からの導入を目指す。9月議会までは紙資料と併用しながら使用の習熟を図り、12月議会からは端末のみの利用に移行する方針。
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